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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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007ドクター・ノオ(サントラ盤)

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007シリーズ第一作、ドクター・ノオ(サントラ盤)。

近所の中古盤店で、全品100円の投げ売りワゴンを漁って見つけた1枚。
この手のやつは、聴いてみたいと思っていても定価ではなかなか手が出ません。なので「もってけドロボー」的に展開している処分品を見つけたときが「買い時」です。まあレトロなジャケットだけでも100円の価値あり、なんて思ってますが…。

2分前後の短い曲が18曲。あのテーマ曲でカッコよくはじまりますが、ドクター・ノオの舞台がジャマイカってこともあってか、全編とても南国ムードがいっぱいです。古いラジオから流れてくるような楽園トロピカルな曲ばかりで「こんなだったっけ?」なんて思いながらも気に入って聴いてます。このアルバムの収録曲が実際に映画の中で流れていたかどうかはあやしいところですが、そのへんの細かいことはわりとどうでもいい感じで聴けます。

邦題は『007は殺しの番号』、日本公開は63年6月だったそう。
ショーン・コネリーは1930年生まれというから撮影時はまだ32歳かな、もっとオヤジに見えました。今でもショーン・コネリーが出てるよっていわれると観たくなる、カッコいい俳優ですね。
お隣のべっぴんさんは初代ボンドガールのウルスラ・アンドレス(ハニー・ライダー)。

ウォーカー・ブラザーズ/Gala(ベスト)

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ウォーカー・ブラザーズ/Gala(ベスト)、1986年編集盤。

マイブーム的にウォーカー・ブラザーズが気になって初期(65~67年)のベスト盤を聴きなおしてます。
当時の熱狂ぶりは知らないけど、日本でもビートルズと並ぶアイドルグループとして大人気。68年には(もう解散していたにもかかわらず)武道館ほか全国5つの会場でサヨナラ公演をやったそう。

ベスト盤はいろいろ出てるようですが、写真のは16曲入り。
「ダンス天国」「孤独の太陽」「涙でさようなら」「心に秘めた想い」ほか主なものはだいたい入ってるのかなと思います。
気分で選ぶ今日の1曲なら、
「太陽はもう輝かない」(The Sun Ain't Gonna Shine Anymore)
フィル・スペクターっぽいサウンドにスコット・ウォーカーの低く太い歌声は暑くけだるい夏にいい感じに鳴ってます。

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もう一枚、こちらは入手困難で持ってないのですが、78年再結成時のアルバム『ナイト・フライツ』
初期のウォーカー・ブラザーズとはまったく変貌した刺激的なサウンドで、当時イーノが惚れまくってボウイにも聴かせたという(タイトルナンバーは後にボウイがカバーしてる)。
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『ナイト・フライツ』はYouTubeに丸ごとアップされてます。でも以前からCD欲しいなと思って、安価なやつを見つけたら買おうと思ってます、なかなか出会えませんが。
昔のハードボイルド映画のポスターみたいなジャケットがカッコいい。

『Pacific』 オムニバス盤

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『Pacific』 1978年リリース。

80年前後にCBSソニーが「サウンドイメージシリーズ」というフュージョン物をリリースしていた(全部で6枚)。
その第一弾がこの南太平洋の島々を音で綴った『Pacific』でした。
いつの日にかこんなとこに行ってみたいというジャケットであります。

細野晴臣、鈴木茂、山下達郎が曲提供。浅井慎平のポスターが付いてそこそこ話題になってまずまずの好セールスだったように記憶してます。
所詮企画モノではありますが、南洋に浮かぶナントカ諸島を地図上で眺め、行くならせいぜい東海汽船で伊豆七島止まりの身にとっては、とても楽園トロピカルなアルバムでした。
ふた昔前の旅行会社の販促用BGMっぽい雰囲気もありますが、時代は永井博や鈴木英人のイラストが大人気のころ。これはこれでバッチグーだったんですね。

そんなわけで梅雨も明けて夏本番、久しく聴いてませんでしたが、かき氷でも用意して波の音も涼しげな山下達郎の「ノスタルジア・オブ・アイランド」を聴いてみましょう。この曲はPartⅠ~Ⅱの二部構成で10分近くありますので、かき氷と奮闘する時間と合います。
かき氷は流行りの口の中でフワフワ消えちゃう高級なやつより、ガリガリの氷に安いシロップでお願いします。この夏はレモン味がオススメです。
食べ終える時間を勘案しつつ、曲のエンディングとピタリ合わせるのが最良の聴き方となりましょう。
しばしの間クーラー止めて窓全開。できればクリアなCDよりも使い古しのカセットテープが気分です。

ロイ・オービソン 『ゴールデン・デイズ』

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ロイ・オービソン『ゴールデン・デイズ』、2001年編集のベスト盤。

映画でも音楽でも見聞きする前に何かしらの予備知識が入ってしまうものですが、87年公開の映画『ブルー・ベルベット』は例外的に主役が誰でそれがどんな映画なのか、何も知らないまま観ました。

何度も観たという方も気分が悪くなったという方も少なくないと思いますが、異常に怖く不気味で非道な裏側を覗き見る、過激な映画。
願わくばお近づきになりたくない登場人物ばかり、特にディーン・ストックウェルが突としてロイ・オービソンの名曲「In Dreams」を口パクで歌う一幕、このキワモノ的にキレた怪演は驚きを超えてショックに近いものがありました。

一般にロイ・オービソンというと、ジュリア・ロバーツ主演の映画でも使われた大ヒットナンバー「Oh,Pretty Woman」が有名ですが、『ブルー・ベルベット』を観て以来、このノリノリの曲でさえ何かしら不穏な空気に包まれて聴こえるようになりました。でもそれは嫌な感じではなく、謎めいた心地良さみたいな、魅力が増して聴こえる感じです。

そんなわけで、歪んだリンチ映画のおかげでオービソンの歌はどれも屈折して聴こえるようになってしまったわけですが、それでもたまに聴いてはその美しい歌声に隠された危うい夢を見せてくれるような、ちょっと他にないゾクッとする感覚が同居しているミュージシャンです。

多くのミュージシャンから憧れ慕われたオービソンは88年、52歳の若さで急逝。この年、覆面の意味を理解する気もないような覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Vol.1)でジョージ・ハリスン、ボブ・ディランらと楽しくゴキゲンなアルバムを制作している。
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鈴木茂 『微熱少年』

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鈴木茂 『微熱少年』 1993年編集盤。

75~79年のソロ作品を中心にざっくりまとめた初期ベスト。
もう廃盤かもしれませんが夏向きな1枚です。年代順ではなくシャッフルモードで聴いてるような曲順になってます。

<全17曲>
君はだまっていても嘘をつく ~COSMOS'51より
微熱少年 ~BAND WAGON
Galaxy Girl ~COSMOS'51
砂の女 ~ハックルバック
サテン・ドール ~Caution!
100ワットの恋人 ~BAND WAGON
ソバカスのある少女 ~キャラメルママ
ジュリエット ~Caution!
スパニッシュ・フライ ~TELESCOPE
8分音符の詩 ~LAGOON
Cold Blood ~COSMOS'51
八月の匂い ~BAND WAGON
ラハイナ・ガール ~TELESCOPE
レイニー・ステーション ~Caution!
Lady Pink Panther ~LAGOON
イメージ・チェンジ ~TELESCOPE
Moon Baby ~Caution!

どこかで聴いた風な曲もご愛嬌、歌もそんなに上手くなかったりしますが、それを上回る卓越したギターテク、さじ加減絶妙な持ち前のシブさ。
なんたって10代ではっぴいえんどですからね。サラッと聞き流せるラフで普段着な感じもちょうどいいです。
この夏はまた「微熱少年」になろうかと企んでいる方にオススメの、いつまでも万年微熱少年な茂さんです。

リー・リトナー 『キャプテン・フィンガーズ』

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リー・リトナー『キャプテン・フィンガーズ』 1977年リリース。

「そうだ、フュージョン聴こう」と思って、にわかフュージョンブームなこの頃です。
70年代後半に流行ってましたね、フュージョン。
FMから流れてきたやつをカセットに録ったり、レコードも数枚買いました。雑誌ポパイが創刊されたのもその頃で、カリフォルニアだ、UCLAだ、ナイキ履いてジョギングしよう、そんなアメリカ文化への憧れみたいなノリも手伝って、そこのスタジオミュージシャンは凄腕揃いで…、そんな極めて薄っぺらいフュージョンの聴き方でしたけど。

ところが同じころに個性的なニューウェイブのみなさんが次々に登場して、フュージョンはアッという間にどこかへ吹き飛んでしまいました。
ターンテーブルはいつもニューウェイブ勢が占領しました。
そんなわけで中途半端な記憶しかないフュージョンです。

で、いま再び聴こうにも手持ちにフュージョン系はほとんどなかったので、早速図書館に出向きました。「有名なフュージョンありますか」という安直で深みのない画策です。何を借りようか、多少なり知ってる曲が入ってる方がいいだろうなと思って70年代のリー・リトナーやクルセイダーズあたりを適当に選びました。

写真はリー・リトナー25歳の『キャプテン・フィンガーズ』。
参加メンバーはハーヴィー・メイソン、デイヴ・グルーシン、アンソニー・ジャクソン、アーニー・ワッツ、パトリース・ラッシェン等々、有名どころの名プレイヤーがずらり並んでます。
一曲目のタイトルナンバーは聴くまでどんな曲か思い出せませんでしたが、聴いてみると「あっこれか」ってな感じです。

いまどきこの手の古いフュージョンを聴いてるのはちょいと時代とズレてる気もします。でも「雨のち初夏の陽気」みたいな季節にアナログなフュージョンは「夏の予告」みたいにも聞こえます。
懐かしい夏が帰ってくるような、そんな気分です。

Tin Pan

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Tin Pan 2000年11月リリース
Tin Pan : 細野晴臣、鈴木茂、林立夫
Guest : 忌野清志郎、大瀧詠一、大貫妙子、久保田麻琴、小坂忠、高遠彩子、高野寛、デヴィッド・トゥープ、中村一義、矢野顕子、吉田美奈子

リリース時に「これは買わねば」と意気込んで買った1枚。
でも買ったのはいいけれどずいぶん渋いなあと思っちゃって、当時はあまり熱心に聴いてなかった気がします。で、最近になってちょいと聴きなおしてみたところ渋味が丁度いい味わいに変わってました。17年という歳月が流れてしまいましたが。

古くからのファンにお馴染みの曲として「フジヤマ・ママ」と「ハンド・クラッピング・ルンバ」が入ってます。
「フジヤマ・ママ」は細野さんちの古いカセットを整理していたら76年のセッション音源を見つけたらしく、そこに足りない音を重ねたそう。
「ハンド・クラッピング・ルンバ」のカバーは新しい歌詞に生まれ変わって、ボーカルは忌野清志郎、コーラスに大瀧詠一。アルバムのなかでは一番ハジケた曲に仕上がってます。「♪2番は1番とちょっと違う」の後ろで「そりゃそーだ」の声も聴こえてまいります。

オリジナル曲は実験色強めのニューオーリンズって感じ。コクも渋味もブレンドされて、やっぱりこの3人じゃないと出せないグルーヴがいっぱい、アバンギャルドなリズムの妙が楽しめます。
林さんは80年代半ばから長いこと音楽活動を休んでいて、細野さんとはその間20年ほども会う機会がなかったらしい。それでもこの絶妙のあうんの呼吸はなんなんでしょう。

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辿ると68年にやっていたらしき「スージー・クリーム・チーズ」というフランク・ザッパのようなバンドに御三方が、林さん鈴木さんはまだ10代。

アルバムのラストはなんちゃってビーチボーイズ風な「Growth」
20世紀最後の夕陽を見つめながらゆったりここちよく幕を下ろす。

イギー・ポップ『イディオット』(愚者)

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イギー・ポップ『イディオット』 1977年リリース

良かれ悪しかれ「パンクのゴッドファーザー」なんて呼ばれるイギー・ポップ、加えて「いい人すぎる」という人柄もよく知られている。
インタビューなど読むとたしかに受け答えが「楽しくいい人」である。

『イディオット』は当時リハビリ中のイギーを盟友デヴィッド・ボウイが全面的にバックアップしたソロデビュー作で、次作『ラスト・フォー・ライフ』と並んで根強いイギーファンが推す1枚、…まあご両人ともリハビリ中だったのかもしれませんが。
エゴン・シーレ風なポーズをとるジャケ、撮影は鋤田正義さんと思っていましたがライナーを見直したらアンディ・ケントという方でした。

全8曲ともイギーとボウイの共作(カルロス・アロマー参加曲もあり)。
荒く歪んだサウンドは同時期のボウイの名作『ロウ』に似たとこもあるけど、それよりもイギーをプロデュースしながら逆にボウイが刺激を受けてる感じもちらほら。
83年のボウイの大ヒットアルバム『レッツ・ダンス』で再演した「チャイナガール」のオリジナルはこれに入ってる、ハッキリ言うとボウイバージョンよりイギーの方が断然いい。
81年には当時最先端のグレイス・ジョーンズが「ナイトクラビング」をカバー、クールなアレンジが話題になった。
ラストの8分を超える「マス・プロダクション」は彼らがこの時期よく聴いていたらしきジャーマンロック風な大曲で、ノイ!のミヒャエル・ローターがひょっこり顔を出しそうな一幕も。

YouTubeで当時のスタジオライブを見ると、上半身裸で飛び跳ねるイギーの横で、ボウイは弟を見守るアニキみたいな顔してキーボードを弾いている。

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当時の雑誌(ロッキンオン)、新譜広告も並んで。
二人とも47年生まれ、ボウイが何か月かお兄さん。この頃イギーのプロモーションを兼ねて仲良く来日も。

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画家ボウイが描くイギー。

イギーは先日「人生七十古来稀なり」な70歳を迎えた、イギー自身は今もなお生きていることに驚いているらしいけど。
昨年出した『Post Pop Depression』が最後のアルバムになるという噂は本当かもしれないけど、ゴッドファーザーには喜寿、傘寿…いやもっと…と思う。今はもうイギーしかいない。
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