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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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フランソワ・ド・ルーベ 『アンソロジーVol.1』

ドルーベ
フランソワ・ド・ルーベ 『アンソロジーVol.1』
1999年リリースの編集盤(廃盤)

1975年カナリア諸島のアロナ、趣味のダイビング中に不慮の事故で亡くなったド・ルーベ。36年という短い生涯でした。
ロベール・アンリコの映画音楽をたくさん書いたフランスの音楽家。その音楽キャリアは15年ほどだったそう。
青春映画『冒険者たち』のあの忘れることのないメロディーの作者ということでもよく知られている。

ド・ルーベの編集盤は何種類か出ているけど、もともとの生産枚数が少ないようで、このCDも「3000枚限定」と書いてある。後に再発盤が出たりもするみたいですが、基本的にほとんど売ってないですね。なのでたまに中古盤を見つけると「あるじゃん、買おうかな」といつも思います。これはそんな感じで手にした1枚、この盤はメチャ安でした。

『アンソロジーVol.1』は35曲入りの74分。2分前後のイージーリスニング調の曲がぞろぞろ入ってます。
ジャケットだけ見ると「クストーの海底世界」っぽい雰囲気だけど、中身はバラエティに富み、映画音楽だけでなく(内容はわからないけど)数々のTV番組にも相当数関わっていたことがわかります。電子音を用いた子供向けのTVアニメ主題曲「Chapi-Chapo」など、かなりお茶目。
サントラからは『冒険者たち』はもちろん、『若草の萌えるころ』や『ラ・スクムーン』なども入ってます。特にボーナストラックとして収録された、女性がスキャットで歌うアンニュイな『ラ・スクムーン』はここでしか聴けないめずらしいものと思います。
暑くて暑くて何聴いてもアツイ、なんて時もこれならけっこう聴けちゃいます。

余談ですが、お墓はカナリア諸島にあるそうなんですが、その墓石に刻んだ名前の綴りが間違っているらしく、そのことを知らないと見つけにくいそうです。違っていてもそれは重要なことじゃない。フランソワさんはそんな人だったのかもしれません。

デヴィッド・ボウイ 『WELCOME TO THE BLACKOUT』

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2018年7月、国内盤リリース(2枚組)

1978年6月~7月に行われたロンドン公演のライブ盤が出た。
まだYouTubeで聴いている限りですが、何か久しぶりに猛暑を忘れてゾクゾクしてしまった。音質も素晴らしく良い。
この頃がボウイの黄金時代という人は多く、最強といわれたバックバンドも絶好調のヤル気満々の炸裂状態。エイドリアン・ブリューはまだ20代だったか。

当時のライブ音源としては40年前に『ステージ』が出ている。
内容は『ステージ』とほぼ同じでも、ライブはやはり生モノで演奏はそれぞれに異なって、その違いが新鮮で聴き比べも楽しい。
この半年後にはこのメンバーを引き連れて来日。当時の公演を観たオールドファンにはあの日が蘇るような格別のアルバム。ボウイ没後にリリースされたものとしては、おそらく最高のものと思います。

亡きデニス・デイヴィスのドラムが、こういう形ででもまた聴けることが嬉しい。

ネヴィル・ブラザーズ 『イエロー・ムーン』

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ネヴィル・ブラザーズ『イエロー・ムーン』 1989年リリース

ネヴィル・ブラザーズのサックス奏者、チャールズがこの4月に亡くなったことを雑誌で知りました。
ニューオーリンズの深みにはなかなか踏み込めませんが、それでもネヴィルズの来日公演は三度ほど行きました。ピーター・バラカンさんが「ネヴィルズはぜひライブを体感してほしい。」と大プッシュしていた頃です。

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はじめて観たネヴィルズはアルバム『イエロー・ムーン』が出たころ。オールスタンディングのライブハウス。
薄暗い後方のドアからカウベルを鳴らしながら人波をかき分けて登場してきたのを見て、「こりゃすごい」と最初からノックアウトでした。この日の怒涛の演奏は凄まじく、ディープなファン層も狂喜乱舞だったようです。
また何時だったか日比谷野音で「ニューオーリンズ・フェスティバル」みたいな日替わりの音楽祭がありました。
この日はアートから「今日はアーロンが風邪でダウン、ごめん」というアナウンスがあって、観客は一瞬ガッカリしたのですが、そのあと続けて「代わりにドクター・ジョンを連れてきたよ」となって、これがニューオーリンズスタイルかと、これはこれで満場一致で大いに盛り上がりました。

アルバム『イエロー・ムーン』はスタジオ作では最高傑作と言われ、ロックファンにもよく知られる名盤。
力強いメッセージを含む濃い内容で、クールで熱い奥行きのあるサウンドも聴きごたえ充分。サム・クックの代表作「A Change Is Gonna Come」の揺らめくカバーも最高。プロデュースは当時売れっ子のダニエル・ラノワ、ゲストミュージシャンにはイーノの名も。アートはイーノが創作する音響に感心して、ラノワにそっと「あんなヤツどこで見つけてきたんだ」と言ったとか。
そんなわけで、妙に黄色いお月さんを見ると「今夜はイエロームーン」と独り言のように毎度思うようになりました。

バッファロー・ドーター 『シャイキック』

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バッファロー・ドーター『シャイキック』 2003年リリース

W杯が盛り上がる今日この頃。これからますます面白そうですね。
日本は残念でしたが、どの試合もとても面白かった。
海外チームでは小柳ルミ子さんと同じくアルゼンチンが好きなのですが、これまた残念でした。なので俄にクロアチアに一票入れたい気分となっております。クロアチアのモドリッチがどことなく映画「ディアハンター」っぽい風防で、いや、それほど似てないのですが連想してしまうのでしょうがないのです。

そんなわけで、「サッカー観戦を盛り上げる10曲」というのを自己満足的に選んでいたのですが、途中で頓挫しました。もう日本選手団も帰ってきましたし。
で、急きょ突然にバッファロー・ドーターの登場です。PK戦を思わせるジャケットがそれっぽくていいんじゃないかとフト思っただけで、深い意味などどこにもありません。
このアルバム冒頭の10分を超える大作「Cyclic」をはじめて(爆音で)聴いたときはあまりのカッコよさに驚きました。クラウトロック風で、アニメの「AKIRA」で流れてきそうな深夜のエレクトリカルパレードみたいな曲です。
ところで東京オリンピックの開催が決まった頃、東京の開会式は「Cyclic」のような雰囲気で力強くクールにはじまるんじゃないかと勝手に想像していたのですが、その後に続々と出てきたすったもんだのおかげで、そんな浮かれたお祭り気分はあっという間にどこかに吹っ飛んでしまいました。

まあそれはさておきまして、今宵もサッカー見てます。あと少しでこの「楽しい夜更かし」が終わるのはちょっと寂しいですね。

『ジャック・マイヨールの海と夢』

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『ジャック・マイヨールの海と夢』(現在廃盤と思います)。
1994年リリース

「陸にあがったイルカ」、ジャック・マイヨール(1927~2001)。世界で最も有名なフリーダイバー。
88年の映画「グラン・ブルー」のモデルにもなり、一気に知名度が上がった。少年時代を佐賀県の海で過ごしたりと、日本と縁が深く千葉の館山には別荘があったそう。

このアルバムはジャックのドキュメンタリービデオのサントラで、音楽をジョン・ルーリーがやってます。
ジョン・ルーリーは80年代からミュージシャンとして「ラウンジ・リザーズ」、俳優として「ストレンジャー・ザン・パラダイス」など、多才でイカした男でした。

CDは24のセクションに分かれていて、素潜りの邪魔にならない質素で素朴な曲が16曲、ジャックの語りが5編、ジャックの1分ほどのハーモニカ演奏がひとつ、それとクジラさんが二度お出ましになります。
「マイヨール、ルーリー&ホエール」という顔合わせがとてもいいのですが、サウンドイメージのようなアルバムなので、どれも慎ましく潮の流れに身をまかせているような一風変わったBGMです。

ジャック・マイヨールの語りより「Freedom」
青い海の深みの先に広い空間がある
わたしの求める自由がある
ほんのしばらくの自由だが、それがわたしには大事
地上ではすべてががんじがらめに管理されている
それに比べれば海の中は自由だ


90年代頃にエッセイを出版した際、新宿の書店でサイン会をやっていた。いま思うとサインもらっておきたかったなと…。
クジラが遊ぶ大海原には行けそうにないので、部屋いっぱいにクジラの声(歌か会話か)を鳴らしてみました。なかなかいいもんです。

ニーノ・ロータ 「ベスト・オブ・ニーノ・ロータ」

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ベスト・オブ・ニーノ・ロータ  1999年編集盤

ニーノ・ロータ(1911~1979)、イタリアの作曲家。
母方が音楽系だったらしく、8歳で作曲をはじめて15歳の時にはオペラを作曲。本業はクラシックで、映画音楽は副業ではじめたという。
…と言いながらも、生涯に関わった映画音楽は150本にも及ぶ。なので国外では映画音楽作家として有名になっちゃった…。

 ニーノ・ロータ、12歳(Wikipediaより)  
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このアルバムは没後20年にリリースされた2枚組ベスト。
収録曲は細かく分けると50曲で、全てオリジナル・サウンドトラック。
でもベスト盤とうたいながら、定番の「太陽がいっぱい」も「ロミオとジュリエット」も入ってません。版権等の理由もあったらしく、フェリーニとヴィスコンティの作品を中心にまとめたというシブい選曲です。

なのでベストと呼ぶには少々無理がありますが、よく言えばそのへんが無いことで、かえって統一感が出てるように思います。
フェリーニにとってニーノ・ロータがどれだけ大切な友であったか。そのことに焦点を絞った感じです。

<収録曲>
フェリーニ作品から33曲
 1. 甘い生活(1959) 5曲
 2. 8 1/2(1963) 6曲
 3. 魂のジュリエッタ(1965) 7曲
 4. フェリーニのアマルコルド(1973) 4曲
 5. カサノバ(1976) 5曲
……ここまでがDisc1……
 6. オーケストラ・リハーサル(1979) 5曲
 7. 崖(1955) 1曲
ヴィスコンティ作品から13曲
 8. 若者のすべて(1960) 5曲
 9. 山猫(1963) 8曲
マリオ・モニチェリ作品から4曲
 10.我らの時代の英雄(1955) 4曲

これをBGMに流せば、いつもの見慣れた風景もフェリーニのカメラワークのように見えちゃう、かもしれません。
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それとちょっと関連した本を一冊…
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「映画を聴きましょう」 細野晴臣著
初版:2017年11月15日、キネマ旬報社発行

細野さんが「キネマ旬報」に隔号連載していた映画音楽の話をまとめたもの(300頁ほど)。これがとても面白かった。
数々の古い映画音楽とその作者(もちろんニーノ・ロータも)の話が中心ですが、少年細野くん時代のクスッと笑ってしまう思い出話もちらほら。
細野さん近作のバックグラウンドの一端がチラッと見えてくるような楽しいエッセイです。

キャス・エリオット「キャス・エリオット」

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キャス・エリオット「キャス・エリオット」 1972年リリース

今も巷のあちらこちらで半世紀を超えて流れ続けるヒット曲「夢のカリフォルニア」。といってもママス&パパスはベスト盤を聴いたくらいで、それほどよく知りません。
このアルバムはそのママパパのキャス・エリオット(ママキャス)の何作目かのソロ。

数年前にたまたま聴いて、たまたまの割にはものすごく気に入ったアルバム。夜に聴くといいです。でもこれを聴いたときは、とうの昔にキャスはこの世にいませんでした。このアルバム制作の2年後にお亡くなりになっていました。
そのせいか、どこかしら天国から歌ってるようにも聴こえてきます。ジャケットの雰囲気そのままで聴いていてとても落ち着く歌声。でありながらポップです。

全10曲33分のカバー集。
ランディ・ニューマン、ヴァン・マッコイ、ジュディ・シルらの曲を歌ってます。大好きな名曲を10曲選びました、という感じ。
とてもあたたかくて嫌なところが少しもなく、終わるとまた最初から聴いてみたり。オリジナルを知らない曲も多いのですが、たぶんきっとオリジナルを超えているかもしれません。
ジャズプレイヤー、ベニー・ゴルソンがプロデュース・アレンジャーとして腕をふるってます。

イエロー・マジック・オーケストラ LIVE AT KINOKUNI-YA HALL 1978

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LIVE AT KINOKUNI-YA HALL 1978(1993年リリース)
録音:1978年12月10日
場所::新宿紀伊国屋ホール

いまどきYMO、…てな気分も無くはないのですが、ちょうど40年前の化石発掘のようなライブ音源を聴きました。
『フュージョン・フェスティバル』という当時の音楽イベントに出演した時の模様で、まだ「ワイエムオー」というより「細野晴臣とイエローマジックバンド」の延長で、テクノというよりはオリエンタルムード漂うディスコなフュージョンです。

録音状態はとても悪く、曲により音が割れてます。それでも当時の「下半身モヤモヤ、みぞおちワクワク、頭クラクラ」がこうしてCDで聴けるのは資料としても貴重かなと思います。
演奏の良し悪しは今となってはどっちでもよくて、あの時代をいろいろ思い出すようなアルバムです。音の悪さも聴いているうちにあまり気にならなくなり、懐古趣味的な味のように思えてきました。
助っ人メンバーは香津美バンドから、渡辺香津美、風間幹也、松本弘の3名。ご存じの通り、香津美さんはここぞという時に主役になります。

<曲目>収録46分
FIRECRACKER
BEHIND THE MASK
中国女
東風
PLASTIC BAMBOO
THE END OF ASIA
COSMIC SURFIN
ウォンテッド(ピンクレディーのカバー)
千のナイフ

後半に細野さんのMCが入ってます。
「ギターは渡辺香津美さん、えー忙しい中ごくろうさん」、
「ピアノに寄りかかってるちょっとコワい顔、坂本龍一です」とか、地味に楽しめます。
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