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大瀧詠一作品集Vol.3 「夢で逢えたら」

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大瀧詠一作品集Vol.3 「夢で逢えたら」

♪夢で もし逢えたら  素敵なことね
 あなたに逢えるまで  眠り続けたい


まだ聴いてないのですが、この3月21日(この日は大瀧さんに縁のある日)にユニークなアルバムがリリースされた。
なんと、4枚組の86曲入りで、中身は全て「夢で逢えたら」。
あの人もこの人も歌う「夢で逢えたら」をとにかく集めまくったコンピレーションアルバム。全部聴くのに5時間を超えるそう。

あの手この手で、今回はこんな手で来たかと、ちょっと呆れる感じも無くは無いのですが、でもやっぱり聴いてみたい。レンタルもはじまったようなので、今度覗いてみます。
お気に入りの「夢で逢えたら」を編集する楽しみもありそうですね。

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<追記>
このあと早速レンタルしてきました。
一度に全部聴くわけにもいかないので、とりあえず86曲シャッフルで聴いてます。ほとんどはじめて聴くもので、「これは誰の声だろ?」とクイズでもやってるみたいです。
吉田美奈子さんのオリジナルではじまって、ラストもまた吉田美奈子さんの新録バージョンでおわります。この新録はピアノの伴奏で5分を超える「夢で逢えたら」。これがグッとくる歌唱でくり返し聴いてます。

ユリイカ/エンケン

エンケン
ユリイカ エンケン総特集 2017.12.30発行

はじめて聴いたエンケンは、「雨あがりのビル街」だったか、それとも東京大好きな「東京ワッショイ」だったかと思います。
早いものでもうお亡くなりになって五ヶ月。
この本は昨年末に出た一冊丸ごと遠藤賢司で、縁のあった人たち30人ほどがそれぞれにエンケンを熱く語っています。いつものように図書館で借りてきました。

毎晩、寝る前にパラパラ読みました。BGMはエンケンをシャッフルで。エンケンに怒られそうですが深夜なのでとても小さい音量で。それでもエンケンを聴きながら読んでいると「そうだよな、そうだろうな」と思えるところがとてもよくわかるような気がしました。
湯浅学さんと岸野雄一さんの対談で「エンケンさんのどの曲にも風景と温度と湿度と匂いを感じる」、そして「どうだ、俺は勝ったぞ」なんていう歌は一曲もない、なんて話してる。それは誰もがそう思うことと思う。

日本語ロックの元祖は「はっぴいえんど」とよくいわれますが、大瀧さん自身は生前「日本語で最初にロックをやったのは遠藤くんだよ」と言ったのは有名な話。
これからも雨あがりの水溜りを見つけたらエンケンの歌声を思い出します。

♪水溜りの中で 大きく揺れた街 (雨あがりのビル街)

あきれたぼういず 『ぼういず伝説』

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あきれたぼういず 『ぼういず伝説』 1993年編集
解説:瀬川昌久、野口久光、矢倉邦晃
監修:中村とうよう

録音:1938年(昭和13年12月)~1940年(昭和15年6月)
第1期:川田義雄、坊屋三郎、芝利英、益田喜頓
第2期:坊屋三郎、芝利英、益田喜頓、山茶花究

♪地球の上に朝が来る~~~

あきれたぼういず、といっても昨今の政界の人たちではありません。
なにが飛び出してくるのか予測不可能な素晴らしき芸達者集団、あきれたぼういずです。なにが素晴らしいのか説明の要らない楽しさ可笑しさ。
このCDはそんな前代未聞のボードビリアン「あきれたぼういず」関連の貴重な音源をズラリ並べた編集盤。全16曲78分のボリュームで、何度も聴き返して検証したかのような詳細な歌詞(台詞)付きです。

溢れまくるオリジナリティ、鋭い風刺、全編にみなぎるユーモア。
出てくる音楽はオペラ、ジャズ、シャンソン、タンゴ、ルンバ、童謡、浪曲、歌舞伎、活弁士、声帯模写、ポパイとオリーブ…あきれるほどなんでもありのゴチャ混ぜです。英語でお経を唱えるあたり、あきれたを通り越してあきれ果てた素晴らしさ。それでいて何をやっても下品にならず、すごく粋。 たくさんの人たちをただ楽しませたい、それを追求した真のエンターテインメント。

政界にもあきれたぼういずのようなプロフェッショナルな方々が参上して、ズバッとやってくれるといいんですけどね。朝はいつ来るんでしょう。

ケヴィン・エアーズ 『ディア・ヴュ』

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ケヴィン・エアーズ 『ディア・ヴュ』 1984年リリース。
(1944-2013)

ほんの何枚かしか聴いてませんが、大好きなミュージシャン。
バリトンボイスの吟遊詩人といわれ、太く低いいい声で歌う。シド・バレット、イーノらユニークなミュージシャンとも仲良しだった。

あれやこれやでギブアップしてしまうと放浪の旅に出る。島に渡ってしばしの隠遁生活を送り、癒えるとまた帰ってくる。
ケヴィンの心情は微塵もわからないけど、傍から見るとマネのできない自由人のような風情があって魅力的だった。ケヴィン・エアーズがいること、その存在が嬉しいミュージシャンだった。

69年のファーストソロ『Joy of a Toy』はサイケポップの名盤として人気が高い。その後80年代頃まではコンスタントにアルバムをリリース。
それ以降、アルバムの制作は減ったけど何度か来日もしていた。いま思えば一度でも観ておけばよかったなと思う。

『ディア・ヴュ』は80年代半ばにスペインのみでリリースされたミニアルバム。見てくれは海賊盤っぽいけど正式なやつらしい。後に訳詞付きの日本仕様もリリースされた。
全8曲。ブルースありレゲエありのスタジオライブっぽい乗りのロックンロール。通して聴いても30分ほど、あっという間に終わっちゃうけどとてもリラックスしたウォーミングアップのような演奏が楽しい。

タイトルの『ディア・ヴュ』はケヴィンの造語だそうで、当時移り住んでいたスペインのマヨルカ島のディアという地名とデジャ・ヴュをかけたそう。録音もこの島で行った。

最近買った中古CDを聴きながら

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先日、近隣のリサイクル店の「閉店セール」なるものを覘いてきました。
現場は出ているだけでオシマイ的な長期在庫の投げ売り状態で、安さにその場の勢いが加わってアレコレ漁りました。最安値は30円で写真のやつをまとめても野口英世さん一人でお釣りがありました。

この中で一番の有名盤は真ん中のジェフ・バックリィでしょうか。ジェフさんは以前から音源だけはずっと持っていたのですが、CD見ちゃったらエイヤーで買ってしまいました。そういえば男子のフィギュアスケートを見ていたら、カナダのパトリック・チャンが「ハレルヤ」で舞ってましたね、好きなのかな。
前列の3枚はこじつければ微妙な関連がありますが、ほかはみんなバラバラなチョイスです。ジャック・ブレル氏なんて普段は聴かないのですが、こんなタイミングじゃないと買うときないなあと思って。何を歌ってるのかサッパリですがスピード感あるカッコいいライブ盤でした。

こんな風にリサイクル店が街から消えてゆくのは寂しいことです。でも安価なセール品ばかり漁っていると、新譜を定価でなんてとても買えなくなってしまいそうです。この帰りにスーパーに寄って、CDより野菜の方が高いことにまいりました。

ティム・ロビンス・アンド・ザ・ロウグス・ギャラリー・バンド

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ティム・ロビンス・アンド・ザ・ロウグス・ギャラリー・バンド
2011年リリース

俳優であり監督でもあるティム・ロビンスの50歳を過ぎての音楽デビュー作。もともと音楽一家の育ちらしく、若いころからこつこつと曲作りをしていたそう。
聴く前は俳優の片手間仕事と軽く思っていたけどそれは大間違い。こんなにもしっかりとちゃんとしたやつを作っちゃったことに驚いた。
プロデュースは名匠ハル・ウィルナー。ロックファンがニヤリとしそうなバックメンバーには、ロジャー・イーノやアンディ・ニューマークがいる。ジャケ写真も印象的、中身もこれに負けてないです。

ティム・ロビンスというとやはり『ショーシャンクの空に』が一番知られているところと思いますが、このアルバムはちょっと聴くと「ショーシャンク、あれから…」みたいな雰囲気があります。森の奥の暖かい丸太小屋で20年分の積もる話でも聞いてるような気分です。

『細野晴臣 録音術』 鈴木惣一郎 著

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『細野晴臣 録音術』 鈴木惣一郎 著 2015年12月発行

細野さんのソロ諸作の録音に携わった7名の裏方さん(エンジニアの方々)のインタビュー集。もちろんみなさん録音のプロ、当時のフォーク、ニューミュージック、ロックの名盤に深くかかわる裏方さん達です。
で、細野さんの宅録デビュー作『ホソノハウス』から近作『ヘブンリー・ミュージック』までの40年に渡る活動の中から11枚の作品について、リリース順に当時を振り返るという構成。大瀧さんの逸話もチラホラ出てきます。
インタビュアーは全て鈴木惣一郎さん。

録音に関する技術的なノウハウはわかりませんが、エンジニアになったきっかけ、当時の音楽業界、細野さん(または細野ちゃん)との出会いみたいなざっくばらんとした話が楽しい。みなさんいかにも職人気質なサバサバした話しぶりで、読むとまた旧作から順に聴きなおしたくなります。
また、細野さん自身も各アルバムの思い出を語っていて、技術屋と音楽家のそれぞれの話がリンクして面白く読めます。
一般の音楽本には載らないような資料や写真も豊富。

そんな中でハリーが語る『泰安洋行』から一部を抜粋させていただきます…。
『泰安洋行』の中でも特に「ルーチューガンボ」は予想を超えた仕上がりになったそうで、鈴木さんが「佐藤博さんとの出会いも大きかったんじゃないですか」と伺うと、
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「何ができるかではなく、何ができないかで、物事は決まる」と。

余談ですが、文中に出てくるリンダ・キャリエールのアルバムは、ティンパンアレイ系の豪華な顔ぶれが揃うごった煮AOR(らしい)で、完成後にお蔵入りに。今も「聴きたいなあ」とファンが待ち望む1枚。
YouTubeにその幻のアルバムから「Love Celebration」ほか数曲がアップされてます。

細野晴臣 『ヴジャデ』

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細野晴臣『ヴジャデ』 2017年11月8日発売

新しめの音楽は全般にあまり聴いてないのにこんなこと言うのもなんですが、今年一番の話題作の登場です。…なんて意気込んでおきながらも実はまだCD買ってないんです。
たまたまレンタル屋にDVDの返却に行った際、「もう出てるんだ」と飛びついてしまいました。レンタルなので細野さんの楽しい曲目解説が付いてなかったのが残念ですが、解説は後々の楽しみにとっておくことに。

4年ぶり21作目の新作は初の2枚組。
<Disc1>Eight Beat Combo 8曲 25分
<Disc2>Essay 12曲 28分
収録時間からするとCD1枚に収まるけど、中身は1枚に収まらない。
1枚は前作に続いて細野さんの多彩なルーツミュージックのカバー集、もう1枚がオリジナル曲で構成。
再演してる「悲しみのラッキースター」は青葉市子さんとデュエット。

レコードをA面からB面にひっくり返すように2枚交互にくり返し聴いてます。2枚組にしたこともあってか、「HoSoNoVa」~「Heavenly Music」よりバラエティに富む印象。聴き込む楽しさもきっと倍増。
日に日に寒さが増しますが、とてもあたたかい時間が流れます。
Disc2のラストが美しい。
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