FC2ブログ
プロフィール

ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
リンクフリーです。

ありがとうございます
最新トラックバック

カフェ・ジャックス 「ラウンド・ザ・バック」 

cafe jacques
カフェ・ジャックス 「ラウンド・ザ・バック」 1977年リリース
プロデュース:ルパート・ハイン

カフェジャックスのデビュー盤。
聴いたことのないミュージシャンでも聴く前には何かしらの情報が入るものですが、カフェジャックスは「10ccぽくスティーリーダンぽい、無国籍風なバンド」なんて言われてました。それじゃあ聴くしかありません。
サンドイッチが美味しい喫茶店みたいなバンド名もカッコよかった。

モダンでポップ、時々プログレだったりフュージョンになったり、様々なジャンルが程よくミックス。ジェネシス時代のフィル・コリンズが客演してます。
リリース時期がパンク前夜ということもあってそれほど話題にならなかったのかもしれませんが、今聴いてもプロフェッショナルで質のいい曲が詰まったアルバム。
10ccやスティーリーダンと比較されたというのも頷けますが、それよりも鈴木慶一さんがよく聴いたバンドの一つと聞いて、なるほどムーンライダーズと似通ったセンス。ライダーズが英語で歌ってたらこうだったかなと。カチッと練り上げたブリティッシュポップが好きな方にはストライク。

翌年にもう一枚リリースして解散。セカンドの「インターナショナル」も同じルパート・ハインのプロデュースでこちらもいい。
偶然の「カフェ」つながりですが、メンバーの一人ピーター・ベイチはその後ペンギン・カフェ・オーケストラに参加してます。

鈴木慶一とムーンライダース 『火の玉ボーイ』

moonriders.jpg
 『火の玉ボーイ』 1976年リリース

鈴木慶一さんのソロともムーンライダーズのデビュー作ともいえる名盤。
最近の気分になんとなく合って、ボーナストラックが入ったやつをよく聴いてます。

この頃のバンド名はライダーズではなくライダース、ややこしい。
ハードボイルドな探偵映画の一コマのようなジャケットはボウイのジギーを参考にしたという説もあるけど、火の玉ボーイを照らす街路灯がちょっと似てるくらいでしょうか。

タイトルナンバー「火の玉ボーイ」は「♪疲れた顔して夜明けの方へ去って行く」当時の細野さんのことを歌ったそうで、実際この曲のバックはライダースではなくティンパンが客演。アンサーソングではありませんが、同年に今度は逆に細野さんが慶一さんを歌った曲もありました。この手のことはたくさんありそうですね。
レコード盤のラストは壊れかけたラジオから「蛍の光」が流れ、東京の下町工場も日が暮れる。

♪スカンピン、スカンピン、俺達は
 スカンピン、スカンピン、いつまでも
 俺達スカンピンのブルーカラーーー!!

(2曲目、「スカンピン」より)

ルパート・ホームズ 『ワイドスクリーン』

widescreen.jpg
ルパート・ホームズ『ワイドスクリーン』 1974年。

AOR系シンガーソングライター。日本では79年のヒット「エスケイプ」で一躍有名になった。
熱心なファンが推すのはブレイク前の、74年の本作『ワイドスクリーン』から76年『シングルス』までのエピック時代の3作品。
この頃のホームズはプロデュース業にも精を出していて、スパークス、セイラーほか、バーブラ・ストライサンドのアルバムにも名がある。
表舞台にはあまり出てこない「趣味の人」の印象が強く、ルパートホームズって誰だろうと、謎多き人でした。
当時は10ccやロキシーミュージックあたりのひねくれポップ系を好むロックファンに人気があったように思います。

そんなホームズのデビュー作『ワイドスクリーン』はジャケット通り古い映画セットような佇まい。
目の前の巨大なスクリーンに吸い込まれるようなイントロではじまるタイトルナンバー「ワイドスクリーン」、名曲です。歌詞にはスティーブ・マックイーンが登場、そんな懐かしい時代。佳曲が揃ったアルバムで今聴くととてもあたたかみのあるサウンド。
アルバムラストはもう一つの本業でもある劇作家としての趣味が高じたか、10分近いラジオドラマ「サイコドラマ」がはじまります。

奇跡の果実 友部正人 

奇跡の果実
奇跡の果実 友部正人 1994年リリース

冬の大三角形と一緒にいるオリオン座。これは子供のころから知っていました。そこにベテルギウスというカッコいい響きをもつ超巨大恒星があったからです。たぶん今もあると思いますが。
当時ながめた図鑑にはベテルギウスの直径は太陽を900個並べた大きさであるとありました。地球なら90000個くらい。後々にベテルギウスは狩人の「脇の下」という意味であるらしいことを知りました。途方もなく大きな脇の下。

「はやぶさ2」が直径900メートルの遥か彼方の小惑星リュウグウから玉手箱を持って帰還。宇宙の不思議。最近のニュース諸々はあおり報道かと思えるものも少なくないのであまりストレートに聞かないようにしてますが、そこに一つでもこんなホットな話題があるのはいい。

本題の「奇跡の果実」のことを何も書いてませんが、何も書かないでいいかと思えてきました。ぼっちキャンプが流行る時代、旅やキャンプに出掛けることができなくても、家に居ながらにして少しだけキャンプな気分が味わえそうな曲がいくつかあります。星座にちなんで夜の歌でも。

夜は君じゃない
夜はぼくじゃない
夜は夜じゃない
夜は言葉さ どうやって伝えよう
(「夜は言葉」より)

伊福部昭 「百年記ベスト」

ifukube.jpg
伊福部昭(1914-2006)「百年記ベスト」
演奏:オーケストラ・トリプティーク
指揮:齋藤一郎

以前から伊福部昭さんの音楽は独創的とおぼろげに思っていましたが、特に意識して聴くことはなかったです。
今回はじめてその伊福部サウンドを聴いてみました。いろいろとリリースされてるようですが「百年記ベスト」はこの5曲。

組曲1. 地球防衛軍(公開1957年)
組曲2. 海底軍艦(1963)
組曲3. 宇宙大戦争(1959)
組曲4. ゴジラVSメカゴジラ(1993)
組曲5. キングコング対ゴジラ(1962)

生誕100年に開催されたライブ音源を編集したもので一組曲あたり15分~20分、トータルで80分。通して聴くには少々こたえます。

コアなファン層には「ゴジラVSメカゴジラ」が目玉らしく迫力の演奏を聴かせますが、それにも増して興味深かったのは「キングコング対ゴジラ」の挿入歌、あの民族音楽風の合唱パートでした。
意味不明の造語によるフェロ島原住民の合唱団。今聴いてもずいぶんと胸騒ぎのする歌で、忘れていた古い記憶が蘇りました。

ところでここ最近は映画館からすっかり足が遠のいていましたが、久しぶりに観たい気分が上がって人気の大正活劇「鬼滅の刃」を体験しました。
空いてる時間帯をねらって客の入りは3割ほど。コミックとTVアニメで主要人物の性格と得意技を予習して挑みました。評判通り勢いのある面白さ。1+1が3以上になってる印象でリピーター続出というのも納得。機会あったらもう一度観ようかと思いました。ニワカですが。

ニック・ドレイク 「ファイヴ・リーヴス・レフト」

nick.jpg
「ファイヴ・リーヴス・レフト」 1969年リリース

ニック・ドレイク(1948-1974)
70年前後に3枚のアルバムを残し26歳で夭逝してしまったイギリスのシンガ・ソング・ライター。生前はそれほど売れなかったらしいけど、制作された3枚は死後に評価が高まりどれも名盤といわれる。
『ファイヴ・リーヴス・レフト』はドレイク21歳のファースト。

全10曲42分、基本は静かで陰りのある弾き語り集。どの曲がどうこうと言うよりこの42分という時間の経過がとてもいい。だから聴きはじめると何回も聴く。空気がひんやりした初秋に似合うアルバムです。

加藤和彦作品集 『Memories』

トノバン (1)
加藤和彦作品集『Memories』 2002年編集盤

トノバンが亡くなってもうじき11年、早いですね。
長いこと積極的にトノバンを聴くことが少なくなっていたのですが、かといって忘れた訳ではなく、それよりも事あるごとに思い出すのがトノバンの音でした。
で、久しぶりに最近また聴いてます。
何を聴こうか、フォークルでもミカバンドでもヨーロッパ三部作でもいいのですが、今日は「トノバン自薦」のベスト『Memories』を。

『パパヘミングウェイ』収録の「メモリーズ」ではじまる「思い出」で綴った21曲。70年代までの素のトノバンがよくわかる感じの曲が中心で、歌詞がはっきり聞き取れるのも魅力。
終盤に「シンガプーラ」と「それから先のことは」をオリジナルアルバムのまま並べてる。この2曲の空気感は格別でベストの中でもベストと今も思います。

生前トノバンは、「音楽家は個々の曲の完成度云々よりも、どれだけその作品に自身を投影できているかが重要」、といったことを言っていたと思います。
このベスト盤はいま聴くととても風通しが良くて、平成以降どこかに行ってしまった風の香りがなつかしいです。

帯に記された当時のトノバンからのコメント-
私にとって、これは単なる思い出に過ぎないが、思い出が人生にとって重要な、そして意味のあるものになる時がある。
だから、皆さんが、私のこれらの思い出を共有して下さることに感謝を覚える。

イノヤマランド スリープ・リラクセーション

イノヤマ
不眠(スリープ・リラクセーション) 1989年リリース(廃盤)
監修:池見酉次郎(医学者)
作曲と演奏:イノヤマランド

イノヤマランドは細野さんプロデュースの『DANZINDAN-POJIDON』がわりと有名ですが、これはそれより前に制作されたアルバムで、環境音楽ユニットと医学者の異色コラボ作品。

イノヤマランドがやってるという一点に興味が沸いてずいぶん前に図書館で借りて音源だけ録っておきました。図書館にはこうゆうレアモノ置いてあります。いろんな種類が制作されたようで、この「不眠」と一緒に「疲労」というのも借りてきました。
どちらも似たり寄ったりな印象でしたが、どちらかというと「不眠」の方が好みに合いました。幸い普段から不眠とはまったく縁がないのですが。

中身は20分超の曲が2曲、タイトルはTIDE(潮騒)とSEA-BED(海底)。
いつ終わっても終わらなくても別段かまわないような音楽で、医学的な見地からの効果もあるようですが、まあどこでも平気で寝ちゃうような人にはさらにぐっすり寝てしまうヒーリングミュージックといったところです。
メインとなる音は砂浜をゆっくり歩くような単調なピアノと、その足跡を消し去ってゆくように「波の音」がずっと聞こえてます。
夜更けのBGMに。もうしばらく続きそうな熱帯夜対策としても多少の効果はあるかもしれません。
検索フォーム
カテゴリ
QRコード
QR