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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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IN HOAGLAND

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IN HOAGLAND 1981年リリース

ホーギー・カーマイケル生前最後の録音として知られるアルバムで、リリースが81年の夏。カーマイケルは同じ年の12月にお亡くなりになった、82歳。
この「IN HOAGLAND」はたまたまレコード盤を持っていて、アルバムの内容はあまり気にかけず、タワレコでこのお洒落なジャケットを一目見てジャケ買いしたのを憶えています。今は貴重盤のようでずんぶんと高値が付いてるようです。

中身はジョージー・フェイム&アニー・ロスがよく知られるカーマイケルお馴染みの名曲をゴージャスにミュージカル風に歌います、というもの。
メインはジョージー・フェイムでプロデュース、アレンジも担当。それまでジョージー・フェイムは名前しか知らず、ここではじめて聴いたようなものでした。
カーマイケルは本日のスペシャルゲストみたいな感じに登場。「ロッキンチェア」をサラッと歌います。終盤にカーマイケル自身による「お話しのコーナー」もあります。
忘れたころに聴くくらいなんですが、忘れないようにそばに置いておきたいと思わせるアルバムのひとつです。

1. The Old Music Master
2. Hong Kong Blues
3. Georgia On My Mind
4. One Morning In May
5. My Resistance Is Low
6. I Get Along Without You Very Well
7. Rockin' Chair
8. Drip Drop
9. Stardust
10. Up A Lazy River
11. Two Sleepy People
12. Hoagy's Help (Spoken)
13. Hoagland

スリッツ 「Cut」

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スリッツ 「Cut」 1979年リリース。

もう40年も前のアルバム。「Cut」はレゲエ・ダブに影響を受けた女性パンクバンド、スリッツのデビュー作で最高傑作。
B級ホラーのような衝撃的なジャケ。このイメージが強烈すぎてリリース当時はパスして聴いてませんでした。なのでずっと後追いでの愛聴盤、…いや、愛聴ってほどでもありませんが…、でも何時聴いても文句無しにカッコ良く、こんなこと言うと引っ掻かれそうですが、とても明るく健康的で微笑ましい。自然に囲まれたスタジオで制作されたというのもなるほどと頷けます。

プロデュースはレゲエのみに留まらず、ニューウェイヴ界でも一目置かれた大親分デニス・ボーヴェル。
ほとんど舵取りはデニスのセンスにお任せだったと思われますが、みんなで和気あいあい、只今仲良く合宿中みたいな雰囲気がいい。
ボーナストラックでシングルB面に収録されたマーヴィン・ゲイの「悲しいうわさ」が入ってて、これまたとてもいいカバーです。

ボーカルのアリ・アップは若くして人生を駆け抜けてしまったけれど、自由奔放という言葉がこれほど似合うアルバムは探してもなかなか見つからないと思います。

ブライアン・エリオット 「BRIAN ELLIOT」

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ブライアン・エリオット「BRIAN ELLIOT」 1978年リリース

ブライアン・エリオット唯一のソロ。
知る人ぞ知る、というより知ってる人も忘れてしまったAORの佳盤。
それでも日本盤が再発されたりしていたので、たまに聴きたくなるという人が少なからず、というか非常に少ないと思いますがいらっしゃることは確かなようです。
また、86年のマドンナの大ヒット「パパ・ドント・プリーチ」の作者としてブライアンエリオットを知った方も多かったのかもしれません。

最初でたぶん最後のソロ作は、初期のルパート・ホームズと同じくとても裏方さんぽいAOR。全10曲、全てオリジナルで明るくポップでスウィート。肩の力を抜いたリラックスアルバムです。
参加ミュージシャンはLAの超一流どころが多数集結。
曲ごとのクレジットが無く詳しくわかりませんが、ギターだけでも5人。ラリーカールトン、リーリトナー、ジェイ・グレイドンらが名を連ねる。特にグレイドンはスティーリーダンの「ペグ」のレコーディングで厳格極まるテストに合格して一躍名をあげた人で、薀蓄好きのロックファンがつい語りたくなるギタリスト。

シングル向きの曲が並んで、とりわけバックボーカルの女性陣が素晴らしくキュート。エリオットの楽曲に花を添える。
バックボーカルの中には、2017年に惜しまれつつも天国にいってしまったヴァレリーカーターがいます。
多くのミュージシャンに愛されたヴァレリーでしたが、このアルバムに於いてもヴァレリーは、バックボーカルを担当する一人のスタジオミュージシャン以上の大きな存在だったのでは、と思われます。

チャック・マンジョーネ 「フィール・ソー・グッド」

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チャック・マンジョーネ「フィール・ソー・グッド」 1977年リリース

フリューゲルホルン奏者、チャック・マンジョーネ。
その昔のフュージョンブームにはあまり食指が動きませんでした。熱心に聴かないうちにブームは去ってしまいましたが、それでも懐かしさ漂うのが「フィール・ソー・グッド」です。

当時の人気はクルセイダーズやジェントルソウツ、それとスタッフやウェザーリポートあたりでしょうか。そこらへんを野次馬的に聴いていると、チャック・マンジョーネは8番手くらいにスタンバイしてたような。
タイトルナンバーはこのジャンルとしては異例のヒットだったと思います。
マツダサバンナRX7のCMにも使われたり。まあこれに限らずあの時代のクルマのCMは選曲が上手かったですね。クルマのデザインも抜群にいい時代でした。

そんな「フィール・ソー・グッド」ですが、当時はニューウェイヴに巻き込まれていたこともあって、こんなソフトでメロメロな音楽ってのはこの先どうなるんだろうかと。なんて言いつつも本心ではイイ曲だなあとも思っていたのですが。
…で、古い忘れ物を思い出したかのように「フィール・ソー・グッド」を何十年ぶりに鳴らしてみました。
アーバンチックな心地良さは当時と変わらず、というかそれ以上。
こんな風な、ちょっとした息抜きになる音楽が昔は日常の中に在りましたが、今はめっきり少なくなりました。こうなったらもう自分でかけちゃうしかないですね。

サンドロ・ペリ 『イン・アナザー・ライフ』

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サンドロ・ペリ 『イン・アナザー・ライフ』 2018年リリース

昨年末からよく聴いてるアルバムです。
カナダ、トロントのシンガーソングライターでプロデューサー。
キャリアは長いようで、『イン・アナザー・ライフ』は7年ぶりの新作。
内容はゲストボーカルによるバージョン違いも含めて4曲のみ。

特に最初のタイトルナンバーが24分に渡る長尺もので、ジャンルでいうとエレクトロニカやミニマルミュージックに属すると思いますが、これがクセになる感じでとてもいい。
どこまでも続く浮遊感。聴こうと思って構えちゃうとけっこう退屈だったりもしますが、聴かずに流しておくと心地いい。その点はイーノの一連の環境音楽にも通じるような。
本人いわく『終わりの無いソングライティングの実験』というテーマを内包しているそう。

まあ難しいことはさておき、夜11時を過ぎたあたりから聞き流すBGMとしては最適なモノのひとつと思います。
夜空でも眺めながら聴けばもっと想像力も膨らみそうですが…、新年そうそう風邪などひかないように。

HARRY HOSONO & TIN PAN ALLEY in CHAINATOWN

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HARRY HOSONO & TIN PAN ALLEY in CHAINATOWN
2007年リリース

セット物(3CD+DVD)でリリースされた『ハリー細野クラウン・イヤーズ1974-1977』の中の1枚。
1976年、横浜中華街で行われた通称「中華街ライヴ」の全演奏(14曲46分)を収録した秘蔵のお宝的貴重盤。
(現在はYouTubeに丸ごとアップされてます)

【曲目】
1. つめたく冷して
2. 香港ブルース
3. MC~絹街道
4. チャタヌガ・チュー・チュー
5. MC(メンバー紹介)~ボレロ
6. ハリケーン・ドロシー
7. MC~ブラック・ピーナッツ
8. トーク・トゥ・ミー
9. 北京ダック
10. 蝶々さん
11. アヤのバラード
12. 熱帯夜
13. MC~ファイアークラッカー
14. “サヨナラ”ザ・ジャパニーズ・フェアウェル・ソング

ずっと以前のことですが、ライブ会場になった「同發(どうはつ)」という広東料理店に一度行ったことがあります。あっさりした味でとても美味しかったと記憶しています。
食事中に店員さんが店名の由来を教えてくれたのですが、それによると同發は「同時に発展する」という意味で、お店だけが発展するのはよくない、お客さんだけが発展するのもよくない、共に発展していかないと意味が無い。という短くも深いお話でした。「なるほど~そのとおりですね」とか言いながら小龍包などほお張っていましたが。

先日、細野さんがやってるラジオ番組「デイジーホリデー」を聞いていたら、ソロ第一作『HOSONO HOUSE』のリメイク版の制作に取り組んでいるという話をしていて、発売時期はわかりませんがこれまた楽しみです。

ラジ 『キャトル』 Quatre

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ラジ『キャトル』 1979年リリース
プロデュース:高橋ユキヒロ
サウンドプロデュース:坂本龍一

なつかしいアルバム。
79年というとYMOが『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』で大フィーバー、加藤和彦は名盤『パパ・ヘミングウェイ』でキメた年。なのでその流れでラジも。レコードは持っていませんでしたが、TDKかマクセルのカセットテープに録って聴いていました。
『キャトル』はラジの三作目でJポップの名作と囁かれながらも待てど暮らせどCD化されず、やっとこさのCDリリースが2014年のこと。なんとその間、太陽の回りをくるくる35周もまわっていたのでした。

全10曲。当時の最先端は流行りの「テクノ歌謡」、そこにユキヒロのヨーロッパ趣味をブレンド。
楽曲提供は、YMOの御三方、安井かずみ、加藤和彦、矢野顕子、大貫妙子、高橋信之、南佳孝、伊達歩(伊集院静)と夢のような豪華さ。
アルバムからのシングルカットは、矢野坂本ペアによる「わたしはすてき」。この曲はけっこう人気あったみたいですね。アルバムのラストにはサディスティックスの「キリンがいる風景」をもってくる洒落た演出も。

季節柄、クリスマスなことも。
アルバム後半に「ケン&メリーのスカイライン、愛と風のように」の作者としても知られる高橋信之さんが書いた「クリスマス」という曲があります。
ここで聴こえるクリスマスは「♪いつのまにかクリスマスは私から消えてしまい、日付だけになる」という、美しいメロディーながらとてもセンチメンタルで後ろ向きな一人ぽっちのクリスマス。毎年きまって流れてくる達郎やユーミンの定番ソングの対極にありますが、それでもこれはクリスマスソングの隠れた佳曲と思います。

デヴィッド・バーン『アメリカン・ユートピア』

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デヴィッド・バーン『アメリカン・ユートピア』2018年リリース

YouTubeで先日から最近のバーンのユニークなライブをいろいろと観ていました。
今年66歳、白髪のバーン。さすがにいい歳になったなあと思いながらも曲が進むに連れて若返ってくる感じ。ヘッズ時代のナンバーは今も人気が高いようで、当時の奇妙なダンスを披露しながら相変わらずやってくれてる。

『アメリカン・ユートピア』は春頃リリースされた最新作。近年は新鋭ミュージシャンとコラボ作をちょこちょこ出していたので久しぶりという印象はありませんが、純粋なソロでは『グロウン・バックワーズ』以来の14年ぶり。
全米アルバムチャート(ビルボード)ではほとんど目立たないアーティストですが、今回はなんとキャリア最高の3位に躍り出るという快挙も。

全10曲(内8曲はイーノと共作)。コンパクトに全曲4分前後にまとめたのがいい。
いつものことながら今回もエキセントリックで風変り。でも印象としては自然体のバーンを感じるアルバムで、その無理のない立ち位置が聴きやすさにもなってる感じです。
アルバムタイトルの『アメリカン・ユートピア』は、ユートピアとはかけ離れたアメリカの今を皮肉ったということでもなく、アメリカが抱える様々な問題を背景にした曲が多いみたいです。
銃規制を取り上げた曲(Bullet)もあり、これもかなり独特の視点。それでも暗くなり過ぎず適度にポップ。

何度もリピートしていたこともあって、今年リリースされた音楽全般の中でも最もよく聴いたアルバムになりました。
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