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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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マラヴォワ 「ジュ・ウヴェ」

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マラヴォワ 「ジュ・ウヴェ」 1989年リリース。

絶品、洗練、優雅…、
80年代後半、ワールド・ミュージックが流行った頃、そんな美麗な言葉で絶賛されたマラヴォワの名作。

でもこれ、当時聴いたときはオシャレな店の小洒落たBGMみたいに聞こえちゃって、いま一つピンとこなかった。
でも何度も聴いていると、このバンドは時折内に秘めたワイルドな眼差しをチラつかせるようなところがあって、そこがいいんだよなあって思うようになりました。

そんなマラヴォワはマルチニークのバンド。
マルチニークはカリブ海に浮かぶフランス系の美しい小島で、面積は沖縄本島よりも小さい。
島の伝統音楽に新しい感覚をブレンドした通り風のような涼しい演奏を聴かせる。
プロのミュージシャンではなく、メンバーは全員アマチュア。
人口40万人ほどのマルチニークでは、音楽で生計を立てるのは難しいそう。だからみんな本業を別に持っている。公務員が多いらしい。

冒頭のタイトルナンバー「ジュ・ウヴェ」を聴いていると、暫しの間マルチニーク島に迷い込んだような気分にもなる。爽やかで上品。
「ジュ・ウヴェ」の作者で渋いボーカルを聴かせるパウロ・ロジーヌは数年前に亡くなられたそうで、残念。
柑橘系の香りが微かに混ざってるような清々しい曲が続く。特に全編で聴けるヴァイオリンは湧き水のようにキラキラと涼しげ。
「ブルー・アリゼ」という子供たちが喜びそうな楽しいインストナンバーで終わるのもいい。
バンド名のマラヴォワはスペイン語で、サトウキビの一種だそう。
ここはマルチニークにはほど遠いけど、夏のアルバムならベストな1枚かと思います。

一日が終わると、碧い海から心地いい風が吹いてくる、傍にはサトウキビ畑がゆれて、どこからか遠くの鐘の音も聞こえる、夕陽は今日も美しい。
…そんなフザケたことも言いたくなるアルバムです。
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