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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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久保田麻琴 『On The Border』

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久保田麻琴『On The Border』 2000年リリース。

「ハリー&マック」の翌年にリリースされた「マック」のソロ。
トラベラー(久保田麻琴)がウッドストック~ケージャン~ニューオーリンズを行く。これだけで音の雰囲気が伝わってくるかと思います。
程よくシブく、程よく軽く、程よく明るい、大人の夏休みのようなリラックスした好盤です。

オリジナルとカバーが半々。ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカバー・アメリカ』に入ってた「Occapella」、ジミー・クリフも歌った「I Can See Clearly Now」、同時期のティンパンの「Bon Temps Rouler」、あがた森魚の「Mezcal」等々、いかにもマック好みの曲がぞろぞろ。路上で見かけたインディオの少年が演奏するアコーディオンの現地録音まである。

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そんな中でも東京ローカル・ホンクの木下弦二さんが書いた「遠い願い」。これがちょっとグッとくるなんともいい味わい。
この曲のメンバーがまた良くて、ザ・バンドのリヴォン・ヘルムとガース・ハドソン、加えてラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンがいる。詞だけ読んでると重たく感じるけど、音はウッドストックの匂いプンプン。リヴォンのタイコが好きな方は必聴。やってくれます。

  「遠い願い」  詞・曲 木下弦二

遠い遠い 僕の願いが
少しずつ 近づいてゆけば
それだけでなぜ それだけでなぜ
君を泣かせるのか 泣かせるのか

遠い遠い 声を聞こうと
少しずつ 近づいてゆけば
それだけでなぜ それだけでなぜ
君は悲しむのか 悲しむのか

心を導く 星たちの暮らす
やさしい闇が 僕らに降りる
それさえもなぜ それさえもなぜ
君は恐がるのか 恐がるのか
君は悲しむのか 悲しむのか


古い写真を1枚(1978年頃)、左から、マック、リヴォン、ハリー。
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ハリー&マック 『ロード・トゥ・ルイジアナ』

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ハリー&マック『ロード・トゥ・ルイジアナ』 1999年リリース。

聴き逃してた1枚。今頃になって聴いてます。
わりかし新しめのアルバムと思ってたけど、リリースは17年も前でした。
ハリー(細野晴臣)とマック(久保田麻琴)のルイジアナ珍道中。
ディープでファンキーでまったりしたルーツ・ミュージック。
音楽で旅するようなアルバムで、すごくライ・クーダーっぽい。
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レコーディングはニュー・オーリンズからLA、そして東京。
全13曲、7:3くらいで久保田麻琴色が濃厚。
なにしろ久保田麻琴が20年ぶりにたくさん歌ってる。
ハリー細野はこの頃からベースを弾くことが再び楽しくなって、そしてどんどんうまくなるのがわかって面白かった、と著書で語ってる。

ガース・ハドソン、ジム・ケルトナー、山岸潤史、山内雄喜、鈴木茂、ケニー井上などなど、参加ミュージシャンも名プレイヤー揃い。
ハリーは「Choo Choo Gatta Gotto」と「Pom Pom 蒸気」を再演。
ラストは金延幸子の「時にまかせて」のカバーで終わります。

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制作時のハリー52歳とマック50歳、兄弟のような蟹座のご両人。
久保田麻琴の歌は夏に似合う。
「夕焼け楽団、再び」的な雰囲気もちらほら聴こえる。特に日本語で歌うこんな曲ははじめて聴くのに懐かしさがいっぱい。

  『Easy Rider』 詞・曲 久保田麻琴

流れゆく夏 溶け去って 旅が映すは 夢の時間
ミルク色の まどろみは 種子の中の 万華鏡

こわれっぱなしのほほえみが
目にしみて すてきだよ
Easy Rider no return

灰の中に 光る星を かけていって すくい上げる

こわれっぱなしのほほえみが 
やきついて そのままに
Easy Rider no return


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<追記です>
6月5日(日)22:50~(終了しました)、NHK BSプレミアム
「細野晴臣 a NIGHT in CHINATOWN 1976-2016」
の放送があります、これも楽しみ。

久保田麻琴と夕焼け楽団 「ハワイ・チャンプルー」

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「ハワイ・チャンプルー」 1975年リリース。
プロデュース:細野晴臣&久保田麻琴

のんびりくつろげるチャンプルーサウンドの名作。
このアルバムのどこがいいか…、
そんなこといちいち考えなくていいアルバムですね。
エアコンよりも、風鈴、扇風機、かき氷な音です。
風通しのいい場所で聴いてください。

今日はその中から名曲『初夏の香り』を。

ここで描かれるのは、いつかどこかでみたいな40年前の夏。
なんだか、とてもきれいな夏ですね。
サイダーの瓶に花一輪…、
そんな情景は今もどこかにあるんでしょうか。
こんな夏なら暑くても歓迎です。

なんでもない最後の一行がいい。

      『初夏の香り』

   君が帰って来るという うわさ
   夏が近づいた しるし
   長い髪を雨にしめらせて
   君はバスから降りてくる
   革のトランクに 石鹸の匂いをつめて

   君が帰って来るという うわさ
   夏が近づいた しるし
   サイダー瓶にマーガレットいけて
   君のベッドのそばで待とう
   青いライムの香り 部屋中に満たして

   僕たち二人のように
   夏も幼い六月のある日
   シルクグレイの雨にぬれて
   サイセリアの花を 買いにいこう

   輝く海が 見える

サンディー・アイ 「くちづけは許して」

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サンディー・アイ 「くちづけは許して」 2011年リリース。

70年代半ばのサンディーのソフト歌謡アルバムの再発。
一昨年のリリースですが、中身は70年代の空気そのまんまです。
90年代以降のアジアンチャンプルー路線やハワイアンを期待するとハズシます。どこまでも歌謡サンディー。

全18曲(歌ものは12曲)、初めて聴くものばかり。
最初の6曲がオリジナル、次の6曲はジョンレノン「ラブ」で始まる有名曲の日本語カバー、最後6曲はボーナストラックでオリジナルのカラオケ版という流れ。
タイトルを眺めても「プカシェル」なんて、いかにも70年代ど真ん中。
サーファー流行りであの頃持ってました。
懐かしくも恥ずかしいプカシェル・・・。

さて、さすがに古めかしさは否定できないけど、歌の上手さは折り紙つき。
一つひとつの言葉に息吹きを入れるような歌唱はすでに名人の域。
「のど自慢」への出場を検討されてる方はカラオケも是非どうぞ。

久保田麻琴と夕焼け楽団 「MADE IN ISLANDS」

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久保田麻琴と夕焼け楽団 「MADE IN ISLANDS」 Vol.2
1989年リリースのベスト盤。

70年代、はっぴいえんど、ミカバンド、ムーンライダーズ等と並んで、名曲の数々を残したバンド。でも、ほかのバンドと違ってどこかのんびりした空気があって、「みんなで喫茶店行っておしるこ食べてます」みたいなユルイ雰囲気がいつもありました。

曲はニューオーリンズとハワイアンのチャンプルー、歌詞は情景をスケッチしたようなのが多く、時が経っても古くならずに懐かしさが出てくる感じ。
気楽に聴けるっていうことでは夕焼け楽団が一番じゃないでしょうか。
好きなことをただ追いかけたっていう感じは、たしかにライクーダーっぽい。

このアルバムは夕焼け楽団時代のベストの第二段。久保田麻琴による丁寧なリミックス。なかでも名曲「国境の南」は大きな成果だったようで、最後にカラオケまで入ってる。ほかにも「いつの日お前は」「ハートのメロディー」など名曲揃い。サンディーは「ハイサイおじさん」のコーラス等でちょっとだけ顔出します。

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こちらは同じくベスト盤のVol.1。
きらいな人はいないと思う「星くず」「初夏の香り」なんかが入ってる。
甲乙付けがたくこっちもいい。

さらにVol.1と2を合わせたような2枚組ベストも出ているようです。
まあオリジナル盤もベスト盤も、どれ選んでもハズレは無いですね。
南方航路の片道切符のような音楽、春がきたら乗り込みませんか。
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