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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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デヴィッド・バーン 『SOUNDS FROM TRUE STORIES』

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SOUNDS FROM TRUE STORIES・DAVID BYRNE』

1986年、デヴィッド・バーンが一本の映画を制作した。
タイトルは『トゥルー・ストーリーズ』。
舞台はテキサスの架空の田舎町。その町の案内役がデヴィッド・バーン。
一風変わった町のユニークな人々のゆるゆるな日常を淡々と描く。
洋画ファン必見の…、なんて大袈裟な映画ではありませんがトーキング・ヘッズファンとしては要チェック、そんな映画でした。

このアルバムはその映画のサントラみたいな代物で、当時アナログ盤を買ってけっこう気に入って聴いていました。そのうちにCDが出たらまた買おうと思っていたんですが、未だにCD化されないようです。
(YouTubeに全曲通しのLP音源がアップされてます)

全16曲、歌モノは2曲だけで他は全てインスト。
名盤の風格はありませんが、映画よりも出来がいいんじゃないかなと思います。ちょっと聴くとライ・クーダーにデヴィッド・リンチをふりかけてテキサスの夕日を眺めてる、そんな感じです。
バーンの曲は半分くらいで、ブレイヴ・コンボのカール・フィンチやテックス・メックスのスティーブ・ジョーダンらが「そろそろ出番かい」って感じに出てきます。ヘッズのほかの3人は1曲だけお付き合い。
デヴィッド・バーンのソロとしてはオマケのようなアルバムですが、よく晴れた日に3曲目の「Freeway Son」あたりをクルマで流したら、景色のいいとっておきの場所まで寄り道しちゃうかもしれません。

どうということのない平凡な一日だってまんざら捨てたもんじゃない、同じ日なんて無いんだから、聴いてるとそんな風に思えてくる。少々盛って書いてしまいましたが、そこがいいところです。

『トーキング・ヘッズ:77』の頃

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トーキング・ヘッズ:77

77年のデビュー作。
今思うとニューウェイヴの入り口はコレだったかな、と思います。
スティールパンの音が印象的なソウルナンバーで幕を開ける。
全曲スカスカ、弾きまくらないギター、ヘタウマ、だけどいい演奏。
収録曲のタイトル通り「New Feeling」なバンドの登場。

こちら裏ジャケ
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飾らないシンプルな恰好が一番、ってことなんだろうなあ。…なんて思いながらメンズクラブをチェックしてた時代です。
このアルバムから「サイコキラー」がヒット。
手持ちのCDはボーナストラック5曲を含む全16曲。「サイコキラー」のアコースティックヴァージョンが入ってる、これもいい。

ところで、77年は名盤、衝撃作がいろいろとありました。
デヴィッド・ボウイ/「ロウ」、「ヒーローズ」
 この2作が同じ年、なにより音が嘘っぽくなかった
クラフトワーク/ヨーロッパ特急
 ナンダロウ、聴いたことのないカッコいい音が出てきたよ
セックス・ピストルズ/勝手にしやがれ
 シングル「アナーキー・イン・ザ・UK」はよく聴いたけど…
ボブ・マーリー/エクソダス
 この時代コレ聴かなきゃダメよ、なんて言われてた
テレヴィジョン/マーキームーン
 このバンドもオンリーワン、今もたまに聴いてます
スティーリー・ダン/彩
 ジャケットは山口小夜子さん、背伸びして聴いてた

そしてこの年、プレスリーとマーク・ボランが相次いで亡くなり、それぞれの時代が突然に終わる。加えて、76年暮れに「ホテルカリフォルニア」が出て、この年を象徴するBGMのように一年中流れていた。
ほかにもまだまだロック豊作の年(聴き逃しもたくさん)でしたが、そこに学生バンドっぽいヘッズが涼しい顔してスルドク出てきた。
デヴィッド・バーンはカッコ良かった。

この後、ヘッズはイーノと組んでロック史に燦然と輝く怒涛の快進撃をはじめる。それを思うと、まだウォーミングアップみたいなアルバム。でもその爆発前夜のミーティングみたいな感じがいい。
『トキメキ!は止まらない』、そんなアルバムです。

トーキング・ヘッズ 「パフォーマンス」

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トーキング・ヘッズ 「パフォーマンス」 2014年リリース。

ヘッズの1979年の懐かしいライヴ(輸入盤)が出ました。
ジャケットデザインの通り「フィア・オブ・ミュージック」の頃です。
CDショップの試聴コーナーで「これいいねー」って即購入。
なんで今ごろ出たんだろう、って思ったけどちょっと嬉しいプレゼントって感じの仕上がり。

収録は1979年8月24日(ボストン、バークリー)、FM放送用のレア音源が元になっているようです。初来日が同年7月だったので日本青年館で演った時とほぼ同じサウンドです。

▼全15曲、トータル70分のボリューム。
前半が1~6、後半7~13、アンコールが14~15ってところでしょうか。
(似た内容で日本公演を収録した「in Tokyo 1979」(未聴)というのもあるようですが、そちらは9曲入。なのでこっちのほうがお得感あります。)
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この時代のヘッズはYouTubeも含めていろいろと視聴出来るから、演奏自体は予想通りなんだけど、こうしてまとめて聴くと格別の良さがありますね。
特にサードまでの4人組ヘッズに思い入れのあるファンは必聴です。

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肝心の音もまずまず良好。ティナのベースが良く聴こえます。
曲間の微妙な間がなかなかの臨場感を醸し出しています。聴いているうちにボリュームをどんどん上げてしまいました。
少々早計ですが上半期の№1はこれかも。

トーキング・ヘッズ 「フィア・オブ・ミュージック」

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トーキング・ヘッズ「フィア・オブ・ミュージック」 1979年。

ヘッズのアルバムはどれも好きでよく聴きました。
これは35年前のクールな3作目。
ヘッズの中でも実験色が強く、次作「リメイン・イン・ライト」の設計図みたいなラフな曲が多い。

一曲目のアフロビート「I Zimbra」が何かと語られるけど、フェードインで始まる「Cities」の疾走感や、「Air」から「Heaven」へ繋がる悲しげでメロディアスな流れは何度聴いても魅力的。
バンド結成時、楽器の経験がほとんど無いティナにベースの手解きをしたのはデヴィッドらしいけど、このアルバムでもティナのベースは個性的でカッコいい。

▼ティナ・ウェイマス
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    ☆    ☆    ☆    ☆

ところで、かなり遠回りした些細な話なんですが、
村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を今頃になってやっと読みました。
1988年に出版された長編小説です。
この中でユキという名のロック好きの不思議な少女が登場する。
終盤にこんな描写がありました。

…ユキは(車の)窓枠に頬杖をついて、トーキングヘッズを聴きながら外の景色を眺めていた。

この車中で聴いているのが「フィア・オブ・ミュージック」。
この辺り、頭の中でヘッズを鳴らしながら読みました。何を今さら的な感想ですけど、小説の世界にヘッズがシンクロしてとても面白かった。

    ☆    ☆    ☆    ☆

それと、これも少し逸れた話ですが、
昨年ピーター・バラカンの『ラジオのこちら側で』というラジオへの愛情がいっぱい詰まったエッセイを読みました。

この中で9.11直後のアメリカ国内に於けるラジオ各局の対応について触れていて、当時、放送禁止(自粛)になった曲が158曲ほどもリストアップされたそうです。
ネット上にもリストがあるかと思いますが、例えば「A Day in the Life」、「Imagine」、「Blowin' in the Wind」等々がこれに該当したそう。
アメリカ国内での自主規制なんだけど、では、こんな時に何をかけたらいいんだろうか、と。
そんな中、ピーターさんが自身の番組の冒頭一発目にかけたのが、このアルバムの「Life During Wartime」だったそうです。
戦時下の生活というタイトルです。

ヘッズは91年に解散しましたが、今もなお息衝く感覚が残ってますね。
大きい音で聴くと良いです。

トーキングヘッズ 「モア・ソングス」

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トーキングヘッズ 「モア・ソングス」 1978年リリース。
プロデュース;ブライアンイーノ&トーキングヘッズ

これが出た当時、四六時中聴いてました。
とにかく面白くてかっこ良かった。アイデアのパーツがちりばめられて、
絶妙な配置で再構築されるような音。
このホックニー風なジャケットが見事に音をデザイン化してます。

イーノはこの前年に自身のアルバム「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」をリリース。その中で「Talking Heads」をアナグラムした「King's Lead Hat」という曲を発表。
まるで「モアソングス」を予告したような曲で、イーノの「はやる気持ち」が出ているみたいで面白い。

ベースのティナウェイマスが後々のインタビューで、
「モアソングスのレコーディングはすごく楽しかった」と言っている。
ありのままというか、たしかに「リメイン・イン・ライト」はすごいけど、楽しさってあんまり伝わってきませんね。

この次のサードアルバム「フィア・オブ・ミュージック」にあわせて初来日(東京、日本青年館)、1曲目がモアソングスの「ビッグカントリー」でした。ブラックジーンズ穿いて、あまりにもさりげなく歌い始めたのを覚えています。

デヴィッド・バーン 来日

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デヴィッドバーン&ブライアンイーノ。

このTシャツは、バーン来日時にコンサート会場で購入したものです。
ミーハーなロックTシャツに弱いんです。

小さなハコでオールスタンディング。イーノは来なかったけど、えらく内容の濃いコンサートでした。
一曲目は最新アルバムから「STRANGE OVERTONES」
「STRANGE OVERTONES」が終わった時の「すっげーイイ!」って感じの会場のザワメキはちょっとしたもんだった。

そのあとは、最新アルバムとヘッズ時代の代表曲ばかりを連発。というか最初にバーンから選曲についてのコメントがあって「その間のソロ作からは今日は演らないよ」なんて言ってたと思う。
なので「HEAVEN」~「AIR」~「ONCE IN A LIFETIME」等々、お馴染みの曲が目白押し。特に、アルバム「ブッシュ・オブ・ゴースツ」収録の「HELP ME SOMEBODY」は、ずっとライブで聴きたかった曲だったので、躍動感ある導入部からノックアウトでした。

すぐ近くに鈴木慶一さんがいらっしゃったので、公演後に握手してもらいました。
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