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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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葡萄畑 『葡萄畑』

葡萄畑 1st (1)
葡萄畑 『葡萄畑』 1974年リリース
ジャケット:矢吹申彦

風の便りで平成も最終コーナーを回ったらしいと聞いておりますが、昭和に戻ってしまうような44年前の葡萄畑のファーストなど聴いています。

一般に葡萄畑というと英国モダンポップ系の楽曲を強引に引用して、やりたいことは全部やっちゃった感のあるセカンド『スローモーション』が有名ですが、このファーストは音楽性はそれとはまったく別物でありながら、こっちはこっちで捨てがたく、必聴の名盤というほど大袈裟なものではありませんが、70年代日本のロックの中でも隠れた良作のひとつと思います。

♪土のにおいのする田舎へ行こうよ~、そんな黄昏の歌ではじまる10曲。
全般にフォーク・カントリー色の強いアルバムで、夕日に向って走る少年たちのシルエットみたいな曲が並んでます。
押しつけがましい疲れる曲はひとつも無く、日常をスケッチしたような曲ばかり。とてもリラックスして今でも気分よく聴けるアルバムです。
演奏はザ・バンドやライ・クーダー風だったりで、それ系が好きな方はアレコレ楽しめます。この頃は小坂忠さんのバックバンドもしてたそう。

同時代のはっぴいえんど、はちみつぱい、夕焼け楽団あたりの名盤群の中ではいつも埋もれてしまいがちですが、サウンドはとても似ています。マンドリンやアコーディオンなど当時のバンドがあまり使わない音色も。
「ぶどう」を漢字で書けるようになったのは葡萄畑がいたからでした。

葡萄畑 「スローモーション」

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葡萄畑 「スローモーション」 1976年リリース。
バンド名はフランスの小説家ジュール・ルナールの「葡萄畑と葡萄作り」から採ったという70年代のおとぼけバンド。

10cc、ロキシーミュージック、ルイスフューレイほか、彼ら好みの音楽家のスタイルとデザインが次々に登場する。
ギャグ・パロディをふんだんに盛り込んで、パクリながらもオリジナリティ溢れるという珍しいことをやっている。
ボーカルの青木和義氏は当時CM(音楽は大瀧詠一)にも出ていたくらいだから、それなりに各方面から面白がられていたんだと思う。

模倣でも面白く聞ける感じは、今にして思えばブライアン・デ・パーマがヒッチコックを真似たセンスに近いような気もする。
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A-2はタイトル通りストレートなボギー賛歌。
曲はロキシーの「アウト・オブ・ザ・ブルー」を下敷きにしてるけど、古い映画フィルムが劣化して切れるようにいきなりプッツンと終わってしまう。
B-4は10cc「シリーラブ」の替え歌、これはさすがに作者名を載せている。

白眉はアナログ盤でA面ラストの「メキシカン・ハネムーン」。
着陸するジェット音ではじまり、テキーラ、マリアッチ等を詩に織り込んだロマンチックなお惚気ラブソング。
名アレンジャー矢野誠さんのセンスが光る。
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