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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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スターバック 『Moonlight Feels Right & Rock'n'Roll Roket』

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スターバック 『Moonlight Feels Right & Rock'n'Roll Roket』
2009年編集盤

街を歩くとミドリ色のコーヒー屋の看板が目に入ります。
あの「スターバックス」とこの「スターバック」は別物でありながら、マーメイドの看板を見ると決まってスターバックのやたら調子のいいスマッシュヒット「Moonlight Feels Right」がチラつきます。いちいち思い出す必要はまったく無いのですが、毎回思い出してしまうのでしょうがないことと思っています。

このアルバムは、70年代半ばの1stと2ndがまとめて楽しめるお得盤。
ジャンルでいうと南部のAORのようですが、いい意味で昭和のアイドル歌謡にも似たB級的なセンスをそこいら中に散りばめた感じがとても良く、そのあたりがブラックマン氏の巧妙な戦略だったのか素のままなのかは謎ですが、とても親しみやすいポップな仕上がりになってます。
この手のバンドには珍しくマリンバ(木琴)の使い手がいて、ここぞというところで見事なソロを披露してくれます。

とは言っても、結局のところスターバックは歌詞もチャラい「Moonlight Feels Right」1曲だけでしょ、という冷ややかな声も遠くに聞こえ、確かにおっしゃる通りと思いもしますが、それでも気が付くとアルバムを通して聴いてしまうという憎めないバンド。
「Moonlight Feels Right」は高橋幸宏がカバーしてましたが、もしも80年代に郷ひろみがカバーしていたら「ザ・ベストテン」の初登場3位くらいはイケたのでは、と思わせます。邦題は「恋のムーンライト」。

バリー・レイノルズ 「アイ・スケア・マイセルフ」

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バリー・レイノルズ 「アイ・スケア・マイセルフ」1982年リリース

音楽をレコード盤で聴いていた時代、ロキシーミュージック、ボブマーリー、トラフィック、スパークス等々、それらレコードには「アイランドレコード」のロゴマークがあり、ターンテーブルの上では椰子の木がくるくると回った。
アイランド…、そのレーベル名は何かありそうな刺激的な響きがあった。

そんな中、当時音楽活動を再開したマリアンヌ・フェイスフルが、煙草をふかし、強い酒をガブ飲みしながら制作したと言われる『ブロークン・イングリッシュ』を聴いた。初っ端のタイトルナンバーが実にカッコいい音で、クレジットを見ると作者の中にバリー・レイノルズの名があった。
バリーはアイランド所属のコンパスポイント・オールスターズのギタリストでソングライター。マリアンヌと一緒に来日もしました。

このアルバムはそのバリー・レイノルズ唯一のソロ。
プロデュースはアレックス・サドキン、リズム隊はスライ&ロビー、録音はもちろんコンパスポイント。当時旬の音を作るのに申し分のない環境が全て揃ってる。

全10曲中8曲がオリジナル。AORにニューウェイブとレゲエの風味を加えた感じで、ちょっと聴くとロバートパーマーっぽい印象も。マリアンヌ・フェイスフルに提供した楽曲のセルフカバーも4曲あり。
アルバムのタイトル曲はダンヒックスのカバー。ダンヒックスはミュージシャンからの人気も高く、同時代にトーマスドルビーも同曲をカバーしていた。

とても80年代なサウンドですが、いま聴いても普通にいいと思える好盤で、この「ちょっと作ってみたんだけど」みたいな裏方さん的な作風が今は貴重な感じもします。

サディスティック・ミカ・バンド BBCライブ(YouTube)

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サディスティック・ミカ・バンド BBCライブ(YouTubeより)

1975年、ミカバンドはロキシーミュージックのオープニングアクトとして全英ツアーに同行したことはよく知られている。
その時の模様は「Live in London」としてリリースされ、レコード盤がスリ切れるほどよく聴きました。

で、先日YouTubeサーフィンみたいなことをしていたら、当時ミカバンドがイギリスBBCの「OLD GREY WHISTLE TEST」という音楽番組に出演した時のスタジオライブを見つけて、地味に静かに狂喜乱舞してしまいました。
演奏は2曲で8分ほどですが、ミカバンドは映像で残されているものが少なく、これは貴重。メンバーは写真左から、今井裕、ミカ、高中正義、高橋ユキヒロ、後藤次利、加藤和彦。
資料によると、全英ツアーは75年10月2日から24日までの3週間。なので、ツアー開始から6日目のBBC出演と思われます。

曲はテクニカルなインスト「Wa-Kah!Chico(Time to Noodle)」とロンドンっ子にも大受け、ファンキーな「塀までひとっとび」。
「Wa-Kah!Chico」の中盤からポラロイドカメラを手にミカさん登場。
今見てもトノバンはユニークなバンドを作ったなあと、あらためて思います。こんな映像はずっと残してほしいですね。

MELON 「DO YOU LIKE JAPAN?」

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MELON「DO YOU LIKE JAPAN?」 1982年リリース

プラスチックス解散後に中西俊夫さんとチカさんが作ったニューウェイブバンド「メロン」のデビュー盤。
このアルバムはリリース時にアナログ盤をよく聴きました。CD全盛になってからはずっと聴く機会がなかったのですが、最近再び何十年ぶりかで聴くことが出来、カッコいいなあと思いながらなつかしく聴いてます。

参加ミュージシャンは細野晴臣、高橋幸宏、土屋昌巳、そしてフレットレスベースの名手パーシー・ジョーンズ、ピアノにブルース・ブロディ。加えて当時交流のあったトーキングヘッズ周辺からバーニー・ウォーレル、スティーブン・スケルズ、ドレット・マクドナルド。
もう文句のつけようがないほど最先端。スネークマンショーの面々とも親交が深かった。

全9曲(ボーナストラック入りもあるみたいです)。アスファルトの都会をスキップしながら遊んでるようなポップな曲が印象的。特にベースとドラムは風通しが良くここちいい。「Honey Dew」のようなヒットしそうな要素が詰まった名曲も。
70年代の東京の風景は「はっぴいえんど」としたなら、80年代初頭の東京の空気感はあんがいこのアルバムがよく表しているなと今は思えます。

中西さんは亡くなってしまいましたが、デヴィッド・ボウイの最後の来日公演(2004年)を観に行った際に、同じ列のすぐそばに中西さんがいらっしゃったのを見かけました。その時のお洒落な雰囲気は今でもよく憶えています。
「DO YOU LIKE JAPAN?」は令和になっても使えそうなコピーですね。 

ハルモニア&イーノ'76 『トラックス・アンド・トレイシズ』

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ハルモニア&イーノ'76 『トラックス・アンド・トレイシズ』 
長くお蔵入りだった音源で、97年に初CD化、2009年に未発表音源(3曲)を加えて再発。

ジャーマンエレクトロバンド、ハルモニアとイーノのコラボ。
ハルモニアは二人組のエレクトロバンド(クラスター)にノイ!のミヒャエルローターが加入したバンド。そこに好奇心旺盛なイーノがやってきた。
音はだいたい想像通りで、牧歌的で浮遊感あるミニマルなサウンドスケープが展開される。

ジャッケットにあるように制作は1976年。76年というあたりが興味深く、イーノは二大傑作『Another Green World』と『Before and After Science』の間、77年のデヴィッドボウイ『LOW』のキーパーソンとしての参加もたぶん決まっていた頃。

アルバムは全12曲、歌はほんの少々。ほとんど即興的に作業を進めたらしい。実験音楽のような素材を集めた感じの曲がぞろぞろ。途中眠くなりそうなところもありますが、そこを通り過ぎるとまた別の風景が現れるような64分。

2年ほど前にイギリスの大手新聞ガーディアン誌で、「イーノのベストソングTOP10」というユニークな記事が掲載された。
イーノの楽曲から10曲選ぶなんてさして重要ではないことと承知の上で、かつ選者の気分次第とも思えますが、これがなかなか個性的なベスト10で、そこでこのアルバム冒頭の「Welcome」が何故か選ばれてました。

ティンパンアレー 『イエロー・マジック・カーニバル』

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ティンパンアレー『イエロー・マジック・カーニバル』1980年リリース

ティンパンアレー系(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆、佐藤博)の楽曲をセレクトして、小林克也さんのDJでつないだ企画盤。
ずっと未聴でしたが、最近はじめて聴きました。

<曲目>
【A面】イエローマジックカーニバル~北京ダック~絹街道~蝶々さん~香港ブルース~“Sayonara”,The Japanese Farewell Song
【B面】チャタヌガチューチュー~砂の女~ソバカスのある少女~1000ワットの恋人~ジャクソン~Hong Kong Night Sight

前半は細野さん、後半は鈴木さんから松任谷さんへ。聴き馴染んだ曲ばかりで特に発見はありませんが、そこに小林克也さんの名調子が加わります。
DJ小林氏の声が曲にかぶさりながら進む構成が面白く、いきなり70年代にタイムスリップして当時のFM放送をそのまんま聞いてるような雰囲気。クルマで流すBGMとしても良さげな選曲です。
ラストはユーミンも後にカバーした「Hong Kong Night Sight」でオシャレにお開き。(YouTubeに46分フルでアップされてました)

さてところで、毎年恒例となった3月の大瀧デーにいよいよライブ音源の登場となりました(初回限定盤はCD+DVD)。
こっちはまだ聴いてないのですが、もうしばらくは「聴かない楽しみ」みたいにとっておこうかなと。
音、けっこういいらしいですね。
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井上堯之 『Water Mind』

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井上堯之『Water Mind』 1976年リリース

43年前のアルバム。でも通して聴いたのは90年代頃でした。当時は90年以降の音楽がどうにも物足りなく思えて、ずっと未聴だった古いやつを和洋何でもいいからと聴き漁っていました。
そんな時、井上堯之さんのファーストソロ『Water Mind』を聴いたのですが、とてもまじめでいい人な感じのアルバムで、ビートルズへのリスペクトも詰まった昭和ロックの良盤という印象でした。

一曲目が、せつなくやるせない名曲「I STAND ALONE(一人)」
作詞は今や個性派俳優としての方が売れてる岸部一徳サリーさん。この曲は70年代の人気ドラマ『傷だらけの天使』の最終話「祭りのあとにさすらいの日々を」の挿入歌として決定的な場面で流れてきました。
ドラマで使われたのはデイヴ平尾さんが歌う「一人」でしたが、どちらも甲乙つけがたい出来です。

しかしいよいよ「平成」のカウントダウンがはじまった今日この頃に、再び『Water Mind』を聴きなおすことになるとは思いもしませんでした。
(2017年、リマスター版再発)

細野晴臣 『HOCHONO HOUSE』

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細野晴臣『HOCHONO HOUSE』 2019年3月リリース
Produced & Mixed by Haruomi HoCHOno

ニューアルバムは46年前、ベルウッド時代のファーストソロ『ホソノハウス』のリメイク盤。アルバムタイトルは『ホチョノハウス』。
ラジオで「難しい作業になった」と話していたのを聞いて、これは早く聴いてみたいと。

『ホソノハウス』は70年代の名作群『トロピカル三部作』に比べると聴いた頻度は少なかったです。で、今回このニューアルバムをより楽しもうと思い立ち、というほど力んだ話ではありませんが、久しぶりにオリジナル『ホソノハウス』を毎晩のように聴きなおし、地味に密かに気分を盛り上げていました。
細野さんは昔のインタビューで『ホソノハウス』を「習作の時代」と言っていたと思います。それでも多くの細野ファンが推す原点のようなアルバムでした。

『ホチョノハウス』は全11曲の36分。75年のライブ音源を含むすべてがリメイクですが、曲順がすっかり逆転して「相合傘」ではじまり「ろっかばいまいべいびい」に辿り着きます。なので2番手で早くも大好きな名曲「薔薇と野獣」がでてきました。
続きは聴いてのお楽しみというところですが、手作り感いっぱいの楽しいアルバム。歌詞カードに今回も細野さんのなるほど的な全曲コメント付き。
CDプレイヤーには、しばらく『ホチョノハウス』が置きっぱなしになりそうです。
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