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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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『ザ・ウォーク』

the walk
『ザ・ウォーク』 ロバート・ゼメキス監督 2016年公開
主演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット

ちょっと前の映画、今頃レンタルで観ました。
フランスの大道芸人(フィリップ・プティ、1949生まれ)の実話に基づくストーリー。ホントはこれより先に制作されたジェームズ・マーシュ監督のドキュメンタリー『マン・オン・ ワイヤー』を見たかったんですが、なかったのでこちらを。

世紀の綱渡り事件。時は1974年、場所はニューヨーク、今はもう存在しないワールドトレードセンター(ツインタワー)。
地上411mの二棟の間に幅2.2㎝のワイヤーを張る。で、渡っちゃう。
向う見ずな犯罪、でも大きな夢。それを実現させてしまう過程を描く。
映画ではほとんど触れませんが、実際のプティは逮捕歴500回を超えるという毎度毎度のお騒がせ野郎でもある。

フランス時代の風景がいい。綱渡りと関係ないんですが、街を行き来するエキストラが洒落者で、襟の大きいシャツにラッパズボン。オシャレな車。70年代好きには楽しい場面です。
そこにプティの協力者になる路上で弾き語りをする女性が登場。レナード・コーエンの「スザンヌ」を下手っぴに歌ってる。

ゼメキス監督なのでサスペンスな演出も手慣れたもの。
どんな方法でタワー間にワイヤーを張るのか。それは見てのお楽しみというところですが、何人かの仲間(共犯者)がいます。
CGを多用した映像満載だけどこれなら納得。3D大画面で手に汗握って観るのが一番なんでしょうけど、まあ普通にTVでも楽しめました。
プティ本人も綱渡りの技術指導で協力してるそうです。
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左から、役者、監督、綱渡り師。

ラストに深い感動が待ってるとか、そのへんは抑えめ。
2001年9月11日のことは直接的には一言も語らない。それでもやはり見る側があの日を思い出すようにはできてる。二度と見ることの出来ない展望、それを眺めるだけでもいいかもしれない。

いつだったか俳優・火野正平さんが自転車で全国を旅する番組『こころ旅』で、自転車にかけて「人生下り坂最高」というシャレたことを言ってましたが、『ザ・ウォーク』は「人生綱渡りサイコー」と言ってるような、そんな映画でした。
一度は挑戦してみてもいいかも、もちろん夢の中で。

『大脱走』 The GREAT ESCAPE

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『大脱走』 1963年公開の大ヒットアメリカ映画、172分。
ジョン・スタージェス監督(中央)を囲む猛者たち。
皆あだ名が付いている。左から製造屋、独房王、トンネル王。

昔はテレビでしょっちゅうやってましたね。
第二次大戦中、ドイツの捕虜収容所からの集団脱走を3時間に渡り描ききる。娯楽大作として脚色はしてるけど、重要な部分は実際にあった出来事を忠実に再現している。
脱走ものでこれを超える映画は未だに無いと思う。だから特におじさん達はみんな何度も見てストーリーを事細かに知ってる。それでもまた見ちゃう。

で、常々これをブルーレイで見たいと思っていて、やっと見ました。
古い作品だからものすごくクリアということは無いんだけど発色がいい。細かなところもきれいに見えますよ。
あと、なんといっても吹き替えの上手さですね。フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」のやつ。これは吹き替えの傑作としても評価が高いけど、声優のプロが完璧に役柄になりきってやってるわけです。なので吹き替え版で見ると面白さがさらに増す感じ。
例えば、独房に入れられるヒルツ(マックィーン)に相棒がグローブとボールを投げ渡すシーン。その時の吹き替えは『ヒルツ、嫁入り道具だ』
ちょっとしたところ、気が利いてます。

オールスターキャストだけどみんなノッてる感じが気持ちいい。
名シーンの連続でダレルところが一つもないですね。名優たちが最高の演技を見せます。

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さあ行くぜ。左から情報屋、偽造屋、ビッグX(エックス)、調達屋。

マックィーンはヒーロー的な見せ場が少なくて、撮影中は少々不満をこぼしていたこともあったというけど、それを2つ年上のジェームズ・ガーナー、ジェームズ・コバーンらが「まぁまぁ」ってなだめてたらしい。そんなところもマックィーンらしいなと。

最近のCG過剰でハラハラドキドキ感の少ない映画にはほとほと食傷気味という方にぜひ。
ここでこうなるってわかっていても「あー面白かった」ってなりますよ。
特典映像で、当時捕虜として実際にその収容所を体験した方々の貴重な話が聴けます。こちらも見応えありました。

『この脱走に価値はあったかな』
『それは考え方次第だ』

…ぶ厚い壁を跳ね返るボールの音が耳に残る。

あの時代、日本の傑作コマーシャル

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▲1973年 サミー・デイビスJr.とサントリーホワイト。 

なつかしいコマーシャル。
昔の雑誌「広告批評」(写真)をパラパラとめくってみたり、
近所の図書館で「小林亜星のCM作品集」なんか借りてみたり…。
この種の「なつかし感」は世代と深く関係しますけど・・・。

その昔、放課後の校庭で「チョコベー」をやった人もソコソコいらっしゃるかと。今もやってるよって人、どっかにいるのかな、いませんね。
でも「スカッとさわやか」とくりゃ誰でも「コカコーラ」って言っちゃう。
「hungry?」とくれば誰もが「カップヌードル」って答えちゃう。

さて、それでは年代順に30本ほど。何のCMかわかりますか?
リアルタイムで知らなくても何故か知ってる名作の数々です。
<放送年度と名コピー>
・1964 なんである、アイデアル
・1965 ワタシニモウツセマス
・1966 ♪どこまーでも行こうー 道はーきびしくともー
・1968 ♪大きいことはいいことだー
・1969 オー・モーレツ
・1970 モーレツからビューティフルへ
・1970 あの、逃げないで…ちょっと、うしろ振り向いて…
・1970 えー今度、僕らの新しく仲間になった草刈正雄クンです
・1970 ディスカバー・ジャパン
・1971 ♪常識っていうやつと、おさらばした時にー
・1971 ♪気楽に行こうよ俺たちは、あせってみたって同じこと
・1971 ♪懐かしい人に出会ったような、優しいたよりが今届いた
・1972 ♪今が通り過ぎてゆく前に
・1972 オレ、ゴリラ、エー社長が都合で出られません
・1973 ろこつか…、ろこつはイヤですねェ
・1974 ♪なんだか、うまくゆきすぎる、今日はー
・1975 モデルだって顔だけじゃダメなんだ
・1975 アイム・ア・チャンピオン
・1975 ♪髪がぁー元気にぃーなりましたぁー
・1976 ♪ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか
・1979 ♪心の、心の、心の、写真だー
・1980 ♪いまの君はピカピカに光って
・1981 元気で、とりあえず元気で、みんな元気で
・1983 永遠の詩人ランボオ、あんな男、ちょっといない
・1986 ♪しあわせーってなんだーっけ、なんだーっけ
・1988 みなさん、お元気ですか
・1992 きんは100歳、ぎんも100歳
・1994 人は誰でもミスをする、それが安全性に対する前提です
・1997 じゃあ、どんな生活がいいの?
・2000 ♪明日があるさ明日がある


70年代ばっかしでしたね。
特に平成(1989~)に入ってからは記憶に残るCMが減ったような気がします。パッションの違いでしょうか。あんまりTV見なくなっちゃっただけかも知れませんけど。
最近のCMってどうなんでしょう・・・ろこつはイヤですけどね。

黒澤明 「悪い奴ほどよく眠る」

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「悪い奴ほどよく眠る」1960年公開。
監督:黒澤明
主演:三船敏郎

ひさしぶりに再見しました、お堅い社会派ドラマ。
復讐に燃える男、西幸一(三船敏郎)。
それに手を貸す親友、板倉(加藤武)がいい。

この作品は黒澤プロ設立後の一作目ってこともあって、ちやほやした生ぬるい映画にしたくなかったらしいんですね。だからハードボイルド。
そういえばハードボイルドなんて、トリオ・ザ・パンチ(内藤陳さん)以来あんまし聞かなくなりましたね。「だど」ってやつ。
・・・クロサワの話に戻りましょう。

さて、「悪い奴・・」はコッポラが大好きな映画としても有名ですね。
冒頭の挙式シーンで主要人物の性格と力関係を上手く見せる。ゴッドファーザーに影響を与えた有名な一幕、なんてことはずいぶん後になって知りましたけど。

制作時、監督は「作る時期が早かったかな」なんて言ってたらしい。
「圧力がかかって、あれ以上のことは言えなかった」とか、そんな裏事情があったというのもこのストーリーなら頷ける。
映画の完成度という点では賛否あったようだけど、まあよく作ったもんだなと思う。映画に懸ける情熱が滲み出た監督50歳の作品。

「これでいいのか」、この非情の結末は今もブレてませんね。

スタンリー・キューブリック 「2001年宇宙の旅」

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みんなが観た「2001年宇宙の旅」、初公開1968年。

ライト兄弟が有人動力飛行に成功したのは1903年の12月、距離は37m。
そんなに大昔の出来事じゃないことに今更ながら驚きます。
110年でこの進歩・・・・映画と関係ない話ですね。

さて、映画館ではじめて観たキューブリックがこれでした。
特に「2001年」は映画館とテレビでは迫力がまるで違いますが、幸い70年代の終わり頃にリバイバル上映された際に大画面で観賞しました。
2時間半ほどの映画ですが途中で休憩が入りました。

ところでこの物語、
ミクロの世界を太陽系を舞台にして画いた、という説がありますね。
精子(ディスカバリー号)が卵子(木星)に辿り着くと、赤ん坊が誕生する(スターチャイルドに変貌する)。
もちろんそんな枠を飛び越えた未曽有の物語ですが、デザイン面はたしかに似ていて面白いですね。

  ************************

後々になって、映画と同時進行していたというアーサー・C・クラークの小説も読んでみました。小説は透明感あふれる描写が印象的です。
巨大な石板(モノリス)の上面に着陸しようと試みるが、そのままモノリスの内部に突入してしまう。

モノリス内部の眺望がふるってます。
『中はからっぽだ………… どこまでも伸びている………
 そして…… 信じられない!……… 星がいっぱいだ!』


映画に劣らぬ途方もない世界が拡がっています。
前書きでアーサー・C・クラークが言っています。
「真実は、例のごとく、はるかに異様であるにちがいない」

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余談ばかりですが、子供向けの宇宙の本をパラパラ眺めていたら、
地球の自転速度は日本列島付近で秒速374m、太陽の周りを回る公転速度は毎秒29.8kmだそうです。
この真実もまた異様な世界であることに違いありませんね。

デヴィッド・リンチ監督 「ストレイト・ストーリー」

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「ストレイト・ストーリー」 1999年公開。
主演:リチャード・ファーンズワース

<実話に基づくストーリー>
主人公の名はアルヴィン・ストレイト、73歳。
10年前に仲違いした兄の健康状態が良くないことを知る。
兄に会って和解したいと願う。
でも、兄は560キロも離れた町に住んでいる。車の運転は無理だ。
小型トラクター(写真)なら運転できる。それで行こう。
道中いろんな出会いがあって、どうにか無事に兄と再会を果たす。
二人は満天の星空を静かに見上げる。

   ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

感動の話だけど、あまりにも直球勝負な展開にがっかりしたリンチファンも多い。脚本はリンチではないにしても、何故こんなにも義理人情あふれるベタ話を撮ったのか。賛否が分かれた。

そして公開から10年も経って忘れかけていた頃、ひとつの仮説として興味深い解釈が雑誌に載っていた。

<大雑把ですがこんな内容です>
兄と再会を果たす。
しかしその兄は10年前の兄。最後に会った記憶の中の兄の面影。
これまでの出来事は全て主人公アルヴィンが最期に見た幻影。
映画の冒頭、アルヴィンは不吉な物音を立てて倒れてしまう。
生死を彷徨う最期の一瞬に想うこと。
叶うならもう一度・・・その純朴な想いを延々と画く。

   ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

こじつけと言えばこじつけです。でもヒネリ過ぎでもない。
そう見た方がすんなりする場面もある。夢と現実の境界線がわからないリンチの諸作を思えば「なるほど」って思えてくる。
そりゃ無いよ的な解釈ではあるけれど、この見方を加味することで魅力が増すことは確かです。
「ストレイトストーリー」というタイトルもなんだか謎めいて見えてくる。
次に観るときは、また新たな発見があるのかも知れません。

世界最速のインディアン

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「世界最速のインディアン」2005年ニュージーランド、アメリカ合作。
監督:ロジャー・ドナルドソン、主演:アンソニー・ホプキンス。
公開時にスクリーンで鑑賞してDVDでもう一度観ました。

63歳のオッサンがスピードの限界に挑む、ぶっ飛びバイク野郎の話。
実在のバイク野郎、故バート・マンロー氏がモデルになっている。
タイトルの「インディアン」はアメリカの歴史あるオートバイメーカー。
大正時代に日本の警察がインディアン製のオートバイ(赤バイ)を導入していたこともあるそうです。

流線型の風防を覆った改造しまくりの愛車に乗り込み、一発勝負で世界最高速を目指す。
込み入った話は皆無、悪事をたくらむ連中はただの一人も登場しない。
時速300㎞で「塩平原(ユタ州)」を突っ走る映像が素晴らしい。

なかなかいいセリフが出てきます。
 『夢を持たないヤツは野菜と同じ』  
 『(レースの)5分は一生に勝る』
 『顔にしわがあっても心は18歳のままだ』

そんな夢を追う映画。

当時のスペースシャトルのクルー全員が、この映画を観て宇宙に旅立ったという洒落た実話がある。
そろそろ身体に無理はきかないけど、時として18歳の夢見るおじさんになってしまう方(大半のおじさんに当てはまりそうですが)にお勧めです。

    ☆     ☆     ☆     ☆

話は逸れますが、
最近ちょっとした80年代ブーム再来って感じですね。
で、80年代と言えば二輪の時代、爆発的に流行ってましたね。
高性能マシンが続々と登場して街はかっこいいバイクで賑わってました。
ケータイもネットも無縁の時代、バイクは最高のおもちゃだった。
もう長い間乗ってないけど、いつか「リターンライダー」として再び乗る日が来るんじゃないかと、そんなことを少しだけ夢見ています。

NHK連続ドラマ 「あまちゃん」

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NHK朝の連ドラ「あまちゃん」。脚本:宮藤官九郎。
朝の連ドラをちゃんと見るのは数十年ぶり。

ヒロイン(天野アキ)が甘ちゃんな性格まっしぐらなまま、海女さん目指して奮闘中のドタバタ喜劇。
舞台になる三陸海岸の風景と海女さんになんとなく惹かれて見てます。スタート時点からギャグ・パロディ満載で、懐かしい流行歌もバンバン出てくる調子良さ。かなり飛ばしてる。

写真のシーンは失恋したヒロインが「バッカヤロー」と叫びながら防波堤を猛ダッシュ。勢い余ってダイビング。多くの視聴者がわかるETのパロディ。
この辺まではこのドラマのノリの良さからも想像がつく。

しかしこれで終わらなかった。
この後、風邪をひかないようにとドテラをかけてあげるシーンに続く。
その元ネタがジェームス・ブラウン。
唐突にいきなりマントショーが出てくる。
002 (1)
この場面のセリフは、
「わかる人だけわかればいい」、と言って終わってしまう。
まさか、連ドラでJBまで出てくるとは。ちょっと驚いた。
まさに「じぇじぇ」。

この驚いた時に頻繁に出てくる「じぇじぇ」と言う方言、岩手県北部の海女さんは今も使っているそう。元を辿れば京都が発祥らしい。
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