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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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CAN「ANTHLOGY」を聴きながら…ヤキ・リーベツァイト

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1月22日、ヤキ・リーベツァイトが亡くなった(ジャケット左端)。
革命的なバンド、カンのドラマー。78歳。肺炎だったそうです。

jaki (1)
最期まで現役、コンサートの予定もあったらしい。

can (2)
カンの主要メンバー、若いころ。右から二人目がヤキ。

ヤキ・リーベツァイトの名はイーノの「Backwater」というやたらカッコいい曲にクレジットがあって、そこで興味を持ったのが最初でした。
そのあとカンの名作「フューチャーデイズ」あたりから聴き始めて、とにかくぶっ飛んだバンドにトンデモナイドラマーがいる、ということがわかった次第です。
もうこんなセンスを持つ超絶ドラマーは二度と現れないという思いをずっと抱いていましたが、ホント残念です。

カン 「フューチャーデイズ」 

 future days (1)
カン「フューチャーデイズ」1973年リリース。
活動期間:1968-1979

70年代も終わる頃、ドイツにカンという名の摩訶不思議な音楽集団がいることを知った。全盛期のボーカルは日本人、横浜育ちのヒッピーってこともずいぶん奇妙な話に思えた。でもなかなか聴ける機会が無かった。
ラジオでもカンをオンエアする番組はほとんど無かったと思う。
今のように簡単に聴けない。でも、その分魅力は増した。

カンの最高傑作は「タゴ・マゴ」であると誰かに聞いた。
「タゴマゴ・・」手に負えない怪物を想像してしまった。
そしてもう一つ傑作と言われていたのが「フューチャーデイズ」だった。
こちらはストレートなタイトルで抵抗がなかった。
なので、やっと聴いたはじめてのカンはフューチャーデイズ。
時代はニューウェーブ全盛の頃でした。

▼CAN(このバンドにリーダーは必要なかった)
can.jpg
(左から)ヤキ・リーベツァイト、ホルガー・シューカイ、
ミヒャエル・カローリ、イルミン・シュミット、ダモ鈴木。

さて、「空気より軽い」とか「浮遊感」なんて言葉で表現されるフューチャーデイズ。
10分近いタイトルナンバーは自然音の中を一人で彷徨うかのように静かに始まる。淡々とした演奏は時折、和尚さんの講話にでもそっと耳を傾けているような気分にもなる。ミニマル、アンビエントと言えばそうかも知れないけど、かつて聴いたことの無い特異な音像であることは確か。
フューチャーデイズは遥か遠くを流れる雲の上から降りてきた。

後々のインタビューでホルガー・シューカイがこんなことを話してる。
『日本の文化では茶道にしても、準備に大変な時間を費やすよね。でもお茶自体はすぐに飲んでしまう。こうした時間の感覚は驚きだった。
私たちはなんとかそれを真似ようとしたのだよ、可笑しいだろ(笑)』。

ホルガー・チューカイ 「ムービーズ」

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ホルガー・チューカイ 「ムービーズ」 1979年リリース。

ドイツの自由なバンド、カンのベーシスト(仙人といった方が正解でしょうか)のソロ。
なんと申しましょうか、とにかく「チューカイ」なんていう名前が実に奇妙でした(今はシューカイって表記が多いみたいですね)。

カンのメンバーは全員参加。
ブッ飛びダンスナンバー「クール・イン・ザ・プール」で幕を開ける。
それと何と言っても「ペルシアン・ラブ」が収録されている。この一曲を聴くためだけでも「買い」のアルバムです。当時「ペルシアン・ラブ」は、サントリーのCMやスネークマンショーのアルバムでも選曲され、多くのリスナーが中毒的に聴きまくった美しい曲。

不意に目的地の無い旅に出たいと思うことってありませんか。
「ペルシアン・ラブ」はその想いを6分22秒の小旅行で体験させてくれる桃源郷サウンド。
未聴の方は是非。今後何年も聴き続ける曲になります、きっと。
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