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少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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あがた森魚『永遠の遠国(二十世紀完結篇)』~「仁丹塔の歌」

仁丹等
浅草、仁丹塔(画像はウィキペディアからお借りしました)。
写真は初代の仁丹塔、二代目の尖がってるのも雰囲気よかったですね。

さて、あがた森魚さんの85年の超大作『永遠の遠国(二十世紀完結篇)』が、この6月に「入手困難盤復活!! 再評価されるニッポンの名作」という低価格シリーズで再発されるそう。
このアルバムの音源は、何時どこで手にしたのか忘れてしまいましたが以前から持っていました。なので何度も聴いているのですが、どうもいまだに全貌がわからないという不思議の国の迷盤な名盤です。で、再発のニュースを聞いて、久しぶりにまた聴き直してみました。

今日はその中から短いけれど印象的な「仁丹塔の歌」を。
「仁丹塔の歌」はアルバム内に2バージョン出てきて、ひとつは大貫妙子さんが歌ってます。これが一度聴いたら忘れられないような昭和の裏路地の銭湯から流れてくるような曲で、くり返し聴いていると誰にでも歌えそうな歌詞をいつの間にやら憶えてしまい、気が付くと鼻唄のように歌ってしまうという、まあ、クセになるようなちょっぴり切なくも美しい曲です。もともとは舞台劇の挿入歌らしいのですが。
CDも買おうかなと、ちょっと思ってます、もちろん森下仁丹も一緒に。

 『仁丹塔の歌』
詞/田中正志、曲/あがた森魚、編/渡辺勝

(歌詞は記憶によりますので、仮名遣いは違うかもしれません)

しあわせは どこにでもある 仁丹の粒の中に 
ふたりの愛の ためいきの中に
時はふりかえって ほほえむんだ

よろこびは どこにもある 銀色の粒の中に
ふたりでかわす くちづけの中に
時はふたりを おいてきぼり

かなしみは どこにもない そらの青い高みに
ふたりの愛の かたらいの中に
時はそれを はぐくむ

『港のロキシー』 サウンドトラック

港
『港のロキシー』 サウンドトラック盤、1999年リリース。
監督:あがた森魚

図書館で借りたCD。昭和レトロなジャケットが気に入って、なのでジャケ借りです。
『港のロキシー』は函館を舞台にした青春映画、北海道出身のあがた監督の三作目らしいのですが肝心の映画は観てないです。

サントラ盤は「あがた森魚と個性的な仲間たち」みたいな感じで、いろんなミュージシャンが参加してます。はじめて聴くミュージシャンも多いんですが、メジャーなところでは鈴木惣一郎、曽我部恵一らが参加してます。
ちょっとセンチメンタルで、どこか懐かしい夏の終わりの歌ではじまります。

主題曲『港のロキシー』より。
♪夏の終わる頃に近づいてくると
 つかの間の楽しみが消えていくみたいで
 笑顔は寝顔へとさざ波立って
 寝顔は笑顔へとまた寄せかえし…


この曲はあがた森魚のベスト盤にも収録されている名曲で、以前からよく聴き馴染んでいました。
それとゲラチカ66というグループが歌う「乾いた部屋」。はじめて聴きましたが、この女性ボーカルの傍らをスーッと何かが通り過ぎていくような浮いた歌い回し。瑞々しくて乾いていて、懐かしい昭和のムード歌謡みたいな歌声には驚きました。

さてそんな夏もそろそろおしまい。夏の終わりに感じるよくわからない寂しさは「来年もまたくるから、それまでお前さんたちも達者でな」なんて言い残して颯爽と去っていく、どこかフーテンの寅さんみたいなところがありますね。…ということをずっと思っておりました。

あがた森魚 『水晶になりたい』 

あがた森魚、「水晶になりたい」(1985年)。
宮沢賢治の『…そういうものに、わたしはなりたい』みたいな歌。
しみじみとした言葉にまったりした曲調なんだけど、癒し系の歌とは違う。
子供のように無邪気なエネルギーを秘めた名曲。

   水晶になりたい』  詞・曲:あがた森魚

  水晶になりたい 
  地面の中から顔をのぞかせて
  歌をうたっていたい
  時々とおる旅人たちに
  歌をうたっていたい
  ひろがる大空いっぱい
  水晶になりたい
  地面の中から顔をのぞかせて

  水晶になりたい
  地面の中 体もぐりこませ
  歌をうたっていたい
  時々とおる旅人たちに
  歌をうたっていたい
  ひろがる大空いっぱい
  水晶になりたい
  地面の中 体もぐりこませ

  どうしてあんなに
  青い空の上

あがた森魚 「20世紀漂流記」

漂流記 (2)
あがた森魚 「20世紀漂流記」 2001年編集。
1972年から2001年まで、30年のベスト盤(全15曲)。

とても多作なミュージシャン。なのでベスト盤だけ聴いて済ませてます。
だからたいしたこと書けないんですが、すごくいい編集で旅愁あふれる楽曲が絶妙に配置されています。
初期の頃は鈴木慶一ら「はちみつぱい~ムーンライダーズ」の面々が一緒に演ってますね。

90年代の半ばに、ドラえもんが「どこでもドア」で何処かの桟橋に連れて行ってくれるクルマのCMがありました。
そこでこのベストにも入ってる『キットキット!!遠く遠く!!』(作曲は小杉保夫)がお茶の間に流れました。
♪「どこへ行ったのだろう、遠く遠く遠く…」ってやつ。
コーラスは「ザ・キングトーンズ」、これはいい曲でした。

このベスト盤はとても丁寧な解説が付いていて、インタビュー形式の詳しい曲目紹介の他に、音楽仲間や作家がコメントを寄せています。
正体がよくわからないあがたさんですが、でもほんの少し正体がわかりそうなことを細野さんが言ってます。

そのまま転載します。
『もはや詩は音楽だ。空間に響く言葉。それは声ばかりではなく響きそのものだ。詩人はだから歌う。歌い続ける。それが何処に届こうと届くまいと。
だがひとたび発せられた音響は無限に連鎖し、空間を時間を超えて偏く拡散していくだろう。そして大地の一部となり、やがて草木の糧となるだろう。
それでいいんだよね、あがた君?』(細野晴臣)


このアルバムで名曲『いとしの第六惑星』や『百合コレクション』に出会いました。理由はよくわからないんですが、これらの曲を聴いてるとじんわりとした元気が出てきます。聴いてよかったと思えるアルバムです。
このところ「旅」に出てなかったな、と思っている方々にぜひ。
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