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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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デヴォーチカ 「How it ends」

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デヴォーチカ 「How it ends」 2004年リリース。

かなりダサいジャケットデザインだと思います。でも最近のバンドの中ではよく聴いてます。デヴォーチカなんていう憶えにくい名前よりも、映画「リトル・ミス・サンシャイン」でかかる曲って言ったほうが早いかも知れません。先に映画を観て「How it ends」をまた聴きたくてCD買いました。

このバンドの音楽、どこかメキシコ風なんだけどヨーロッパの架空の町っぽくも聴こえる。荒野のマカロニウエスタン風な曲があるかと思えば、デヴィッドバーンのソロみたいな曲もある。無国籍音楽。でもブレイブコンボみたいにプロフェッショナルな感じがない。プロデュースが少し雑な印象もするけど、これはこれでいいのかな。よくわからない。
タイトル曲「How it ends」は、いろんな事を少しだけ流してくれる雨のような佳曲です。

◆映画「リトル・ミス・サンシャイン」 2006年公開
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小さな女の子の「大きな野望」を乗せて、勝手気ままな家族が目的の地まで行動を共にするロードムービー。
家族が力を合わせるのは、「せーの」でポンコツワーゲンを押しがけする時だけ。家族愛がテーマになっているけど、ありがちな湿っぽさは皆無、カラッと軽く裏切ってくれる小気味いい映画です。
最後に「How it ends」が流れて、なんともいい余韻を残します。

ダン・ヒックス&ヒズ・ホットリックス 「ベストオブ・・・」

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ダン・ヒックス&ヒズ・ホットリックス 「ベストオブ・・・」
1991年リリース。
1972年~73年の傑作「ストライキング・イット・リッチ」と「ラスト・トレイン」を中心にした全23曲。
ジャケット、いい顔してますね。

70年代からダンヒックスを聴いていました。今にして思えばずいぶん背伸びしたませた小僧だったなと恥ずかしくなります。当時のダンヒックスはまだ30代で若いんだけど「なんでもやっちゃう渋いおじさん」という感じでした。長身でいつもかっこいいシャツ着てますね。

カントリー・ジャズ・スウィング等々、ダンヒックス周辺の音楽ジャンルは多々あっても、なかなか的確にダンヒックスの音楽を伝える言葉が無いですね。ダンヒックスはダンヒックス、としか言いようのないミュージシャン。
「おしゃれ」とも「オシャレ」とも違うけど、「お洒落」って書くとちょっとイメージが近くなる。でもそこら辺のシャレた音楽家が束になってもかなわないほどセンス抜群。本人はそんなつもり無いんだろうけど。
(あいにく90年代以降の諸作はあんまり聴いてなくて、半端なことしか書けませんが)


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こちらはダンヒックス名義で出した78年モノ。天気いい日のドライブのお供にバッチリ、オススメです。
このレコード、東京渋谷にあった輸入盤専門店「CISCO(シスコ)」で買ったことを何故か覚えています。

灰田勝彦・晴彦とモアナ・グリー・クラブ

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ハワイアン音楽。
灰田勝彦・晴彦とモアナ・グリー・クラブ
録音;1936年~1950年、全24曲モノラル(2000年リリース)。

話はさかのぼりますが、
1977年のサディスティックスのアルバムに、「ヨーデルが出来るかい?、海のお兄さん」という曲があります。もともとボーカルがいないサディスティックスは、ゲストに灰田勝彦さんを呼んで歌っていただいた、というユニークな曲です。この曲がきっかけで灰田勝彦さんを知りました。

写真のCDはハワイアンを最初に日本に根付かせたその人、灰田勝彦・晴彦兄弟のバンド「モアナ・グリー・クラブ」の貴重な録音をまとめたもの(図書館で借りました)。歴史的音源ですがノイズが少なく、素晴らしく艶のある唄と演奏が繰り広げられます。
兄弟二人ともハワイの生まれ。ところが激動の時代の中、幾多の事情が重なって日本での生活を余儀なくされ、バンドの活動拠点も日本に移ります。

バンド名「モアナ」はハワイの地名から。しかし、日米開戦時ハワイアンは演奏禁止、バンド名も使えなくなります。それでも音楽の制限があっても、「灰田晴彦と南の楽団」というバンド名に改め活動を続行。
まるで「久保田麻琴と夕焼け楽団」を彷彿するバンド名でちょっとした発見でした。また、後期メンバーにはペッカー(浜口茂外也)の父、浜口庫之助さんも参加してます。

時代を駆け抜けた灰田勝彦さんの人柄に関していかにもな記述があります。
  「ハワイ生まれの江戸っ子、お茶漬けが好き」
  「喧嘩っ早いが、義理堅く情に厚い」
さっぱりした気持ちのいい人柄が偲ばれます。

久保田麻琴と夕焼け楽団 「MADE IN ISLANDS」

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久保田麻琴と夕焼け楽団 「MADE IN ISLANDS」 Vol.2
1989年リリースのベスト盤。

70年代、はっぴいえんど、ミカバンド、ムーンライダーズ等と並んで、名曲の数々を残したバンド。でも、ほかのバンドと違ってどこかのんびりした空気があって、「みんなで喫茶店行っておしるこ食べてます」みたいなユルイ雰囲気がいつもありました。

曲はニューオーリンズとハワイアンのチャンプルー、歌詞は情景をスケッチしたようなのが多く、時が経っても古くならずに懐かしさが出てくる感じ。
気楽に聴けるっていうことでは夕焼け楽団が一番じゃないでしょうか。
好きなことをただ追いかけたっていう感じは、たしかにライクーダーっぽい。

このアルバムは夕焼け楽団時代のベストの第二段。久保田麻琴による丁寧なリミックス。なかでも名曲「国境の南」は大きな成果だったようで、最後にカラオケまで入ってる。ほかにも「いつの日お前は」「ハートのメロディー」など名曲揃い。サンディーは「ハイサイおじさん」のコーラス等でちょっとだけ顔出します。

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こちらは同じくベスト盤のVol.1。
きらいな人はいないと思う「星くず」「初夏の香り」なんかが入ってる。
甲乙付けがたくこっちもいい。

さらにVol.1と2を合わせたような2枚組ベストも出ているようです。
まあオリジナル盤もベスト盤も、どれ選んでもハズレは無いですね。
南方航路の片道切符のような音楽、春がきたら乗り込みませんか。

トーマス・マプフーモ 「チャムノルワ」

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トーマス・マプフーモ&ザ・ブラックス・アンリミテッド
「チャムノルワ」 1991年リリース。

アフリカ、ジンバブエのミュージシャン。
闘いの歌が多いらしいんですが歌詞の内容はさっぱりわかりません。
ジャケット右下に、"WHAT ARE WE FIGHTING FOR ?"(何のために闘ってるんだ)の文字を見つけて、音も攻撃的なんだろうなって最初思ってました。

でも、そんなイメージと違って、とても詩的で耳障りのいいリズムでいっぱいです。全6曲とも反復リズムの連続で、何度も聴くうちにだんだん身体に沁みこんできます。

私的なことですが、年に数回、神奈川県の江ノ島まで少し遠いサイクリングに行きます。特に夏場、気づくとこの音が頭の中でグルグル、くり返し鳴っていることがあります。
ゆっくり移り変わる風景の速度と不思議なくらい合致する音です。

歌の意味はなかなか理解できないけど、こんな音楽は難しい顔して聴くよりも、窓を開けて全身で浴びるのが一番って思います。

トーキングヘッズ 「モア・ソングス」

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トーキングヘッズ 「モア・ソングス」 1978年リリース。
プロデュース;ブライアンイーノ&トーキングヘッズ

これが出た当時、四六時中聴いてました。
とにかく面白くてかっこ良かった。アイデアのパーツがちりばめられて、
絶妙な配置で再構築されるような音。
このホックニー風なジャケットが見事に音をデザイン化してます。

イーノはこの前年に自身のアルバム「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」をリリース。その中で「Talking Heads」をアナグラムした「King's Lead Hat」という曲を発表。
まるで「モアソングス」を予告したような曲で、イーノの「はやる気持ち」が出ているみたいで面白い。

ベースのティナウェイマスが後々のインタビューで、
「モアソングスのレコーディングはすごく楽しかった」と言っている。
ありのままというか、たしかに「リメイン・イン・ライト」はすごいけど、楽しさってあんまり伝わってきませんね。

この次のサードアルバム「フィア・オブ・ミュージック」にあわせて初来日(東京、日本青年館)、1曲目がモアソングスの「ビッグカントリー」でした。ブラックジーンズ穿いて、あまりにもさりげなく歌い始めたのを覚えています。

高橋幸宏 「心に訊く音楽、心に効く音楽」

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高橋幸宏 「心に訊く音楽、心に効く音楽」
私的名曲ガイドブック、202ページ。

還暦、人生の節目というタイミングで昨年の夏に出版。
巡りあった大好きな音楽を紹介しながら、それにまつわるエピソードを雑談風に語る。

自身のも含めて50枚ほどのアルバムを紹介しているが、タイトルとリリース年くらいで詳しいことは書いていない。
奇をてらうような物はなく、いかにもな音を懐かしく紹介してくれる。
専門的な音楽論も殆どない。構成は音楽評論家の天辰保文さん。

目次の一部 
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ひろい読みしてもかまわない内容になっている。
軽すぎて期待外れなんて人もいるかも知れない。
でもきっと、さらりとした本にしたかったんだと思う。

細野さんに初めて会った時のことをこんな風に語っています。
「リーのホワイトジーンズを穿いていて、それがくるぶしくらいしかなくて。当時のアイビーに人気のワンポイントが入った白いソックスを履いていたのを覚えてます」

・・・こんなどうでもいいような話を、「らしい」、「可笑しい」と思う方にオススメです。コーヒーでも飲みながら好きな音楽かけてパラパラっと読むのにぴったり。字が大きくて読みやすいです。

ボブ・マーリー 「LIVE!」

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ボブマーリー 「LIVE!」 録音;1975年ロンドン。

ボブマーリーの名言、
「雨を感じる人もいれば、ただ濡れるだけのやつもいる」
・・・感じる人でありたいですね。

さて、世にあるライヴアルバムの中でも「最高」と言われるもののひとつ。
歌、強力なリズム隊、女性コーラスの3人、どれも本当に気持ちいい。

このアルバムのすごいところは、初めて聴く曲でも、まるで以前から知っていたかのように聞こえてくること。でもなぜそう聞こえたのか、よくわからなかった。あまりにもストレートな唄だから、と思うけど。
そんなミュージシャンはボブマーリー以外はあまり知らない。

今となっては有名な話だが、名曲「ノーウーマン・ノークライ」の作者を自分の恩人の名にして、彼に感謝の気持ち(印税)が入るようにした。自分の口からはついに明かすことはなかったが、おそらく事実。
こんなエピソードも魅力あるストレートな人柄が伝わってくる。

ボブの名言をもうひとつ。最初の言葉よりホントはこっちの方が好きです。

「書ける人は書きなさい、歌える人は歌いなさい、
 だから俺は歌うことにした」
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ピエール・バルー 「ル・ポレン(花粉)」

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ピエール・バルー 「ル・ポレン(花粉)」 1982年リリース。
製作;立川直樹  撮影;篠山紀信

風に吹かれて集まった音楽仲間たち、
高橋幸宏、清水靖晃、坂本龍一、ムーンライダーズ、デヴィッドシルビアンほか。亡き加藤和彦、大村憲司、大空はるみ(TANTAN)も。

ピエールバルー、巡り逢いたかった人。
当時、バルー48才、高橋幸宏30才。集まったミュージシャン達の「憧れの人に逢っちゃった感」が出ている全9曲。

タイトル曲(花粉)で、ピエールバルー、デヴィッドシルビアン、高橋幸宏の3人がカフェのテーブルを囲んで、憧れの人、好きな人、大切な人の名前を挙げてゆくという勝ち負けのない「ゲーム」を始める。
ジャンコクトーを筆頭に芸術家の名が次々に出てくる中、ちゃっかり愛犬の名前まで飛び出す。

花粉、
人はみな予期せぬ場所でそれまで知らなかった花粉をもらう。
その花粉がまた自分が知らないところで知らないうちに蒔かれる。
人はそれを繰り返しながら生きてゆく・・・。
ということらしい。

SURF BREAK from JAMAICA

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1976年録音、「SURF BREAK from JAMAICA」製作;浅井慎平。
この真冬に波の音。

70年代に大ヒットしたジャマイカの波の音(46分)。写真はCDです。
レコードでは、A面が波の音だけ、B面は波にかぶさってウクレレ少々。
写真家、浅井慎平さんがウクレレ鳴らしてます。
この手の自然音CD、現在は山ほどありますが、これが他とチョット違うのは、解説をイラストレーター河村要助さんが書いていること。

1976年という時代背景を合わせると興味深い。
76年てどんな年、
・雑誌ポパイ創刊(POPEYE=ポップな視線)
・イーグルス「ホテルカリフォルニア」
・映画は 「タクシードライバー」、「狼たちの午後」、「カッコーの巣の上で」など問題作揃い。
・ロッキード事件「記憶にございません」が流行語にも。
そんな時代、この波の音がドンピシャきたのもなんとなく頷ける。
「わかるかな、わっかんねぇ~だろうなぁ~」もこの年。

河村要助さんが波の「聞きかた」のアイデアを書いている。
「好きな曲をあらかじめカセットテープに録音しておき、波の音をステレオで、テープの音をラジカセで同時に流す。それぞれの音量は調整する。」
・・・手間がかかって凝っていて面白そうですね。

加藤和彦「ヘーイ、ごきげんはいかが」

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加藤和彦(撮影、鋤田正義)、1975年ロンドン。 

3年前に発刊された雑誌、「加藤和彦・あの素晴らしい音をもう一度」を最近また読みなおしています。この中に、「私的BEST5」というミニコーナーがあって、音楽家や作家が自分なりに思い入れのある5曲を選ぶっていう内容になっています。

こんな感じで。
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で、自分も倣って選んでみました。好きな5曲。

1 シンガプーラ (76年ソロ「それから先のことは」収録)
2 それから先のことは (76年ソロ「それから先のことは」収録)
3 四季頌歌 (74年ミカバンド「黒船」収録)
4 メモリーズ (79年ソロ「パパ・ヘミングウェイ」収録)
5 ヘーイ、ごきげんはいかが(75年ミカバンド「HOT! MENU」収録)

ずいぶん偏った選曲になりました。
サディスティックミカバンドのデビュー盤(73年)からソロになってからのヨーロッパ三部作(81年)までが一番聴きこんでいた時代です。

ここで挙げた曲はどれもトノバンだけが持っていた独特の軽さがあって気に入ってます。
特に「シンガプーラ」のイントロは何度聴いてもグッときちゃいます。
みなさんにとっての1位はなんですか?

余談ですが、「ヘーイ、ごきげんはいかが」はブロンディのヒット曲「ハートオブグラス」の元ネタとも言われています。そういえば確かにそうかも。
今更ながらすごい影響力ですね。
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