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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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プリファブ・スプラウト 「ヨルダン・ザ・カムバック」

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プリファブ・スプラウト 「ヨルダン・ザ・カムバック」1990年。
良く出来た冒険小説のページを追うように曲が進んでゆく。
よく練り上げたものだなと感心してしまう全19曲、64分。
リリース時だったか、山下達郎がFMで紹介してた。すごいって。

「捨て曲なし」って言葉はよく耳にするけど、このアルバムは突出した曲が無いかわりに駄曲が無い。19曲も入っていてキラーソングが無いというのも凄いと言えばすごい。

この頃のソングライター、パディ・マクアルーンは、美メロが湧き水に栓をしても溢れ出る時期だったかのよう。美メロとサビで1時間通してしまう。
霞の向こうから聴こえてくるような、統一感ある音世界をトーマス・ドルビーが見事にプロデュースしてる。

ただいつも少しの距離を感じてしまう。だから長く聴かない時期がある。
でも隠された魅力が詰まったアルバムであることも確かで、暫く放っておくと聴きたくなる周期がやがて巡ってくる。未だ浮き沈みを続ける名盤。

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パディ・マクアルーン(57年生まれ)
99年プロモーションで来日の頃。

必要最低限の荷物をリュックに放り込む。
謎に満ちた満天の星空を追いかけるようなアルバム。

NHK連続ドラマ 「あまちゃん」

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NHK朝の連ドラ「あまちゃん」。脚本:宮藤官九郎。
朝の連ドラをちゃんと見るのは数十年ぶり。

ヒロイン(天野アキ)が甘ちゃんな性格まっしぐらなまま、海女さん目指して奮闘中のドタバタ喜劇。
舞台になる三陸海岸の風景と海女さんになんとなく惹かれて見てます。スタート時点からギャグ・パロディ満載で、懐かしい流行歌もバンバン出てくる調子良さ。かなり飛ばしてる。

写真のシーンは失恋したヒロインが「バッカヤロー」と叫びながら防波堤を猛ダッシュ。勢い余ってダイビング。多くの視聴者がわかるETのパロディ。
この辺まではこのドラマのノリの良さからも想像がつく。

しかしこれで終わらなかった。
この後、風邪をひかないようにとドテラをかけてあげるシーンに続く。
その元ネタがジェームス・ブラウン。
唐突にいきなりマントショーが出てくる。
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この場面のセリフは、
「わかる人だけわかればいい」、と言って終わってしまう。
まさか、連ドラでJBまで出てくるとは。ちょっと驚いた。
まさに「じぇじぇ」。

この驚いた時に頻繁に出てくる「じぇじぇ」と言う方言、岩手県北部の海女さんは今も使っているそう。元を辿れば京都が発祥らしい。

ブーチー・コリンズ 「What's Bootsy Doin'?」

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ブーチー・コリンズ 「What's Bootsy Doin'?」1988年リリース。
素晴らしきベースプレイヤー、大魔王ブーチーのポップなファンクロック。
この翌年に初来日公演があって、記憶の中で一緒くたになってます。

89年、MZA有明(東京)。
あの頃はブーチーが来るなんて思いもしなかった。
でもこの公演は、一部の人達からはリハーサルすらしていないと酷評。特にドラムはサイテーと叩かれちゃった。
しかしそんな内容でも、多くのファンはちょっと違う印象も抱いた。

ステージに現れた長身のブーチー。もちろん☆☆サングラスも。
場内はちょっと無いくらいの大歓声、大歓迎に揺れた。
演奏はマズかったけど、多くのファンはそんなありさまを気持ちよく受け入れてしまおうと思った。
それは特に理由は無いんだけど、ブーチーがすごくいいひとに見えたから。

コンサート中盤にブーチーはサングラスを外した。
その時、観客側の熱くて素人っぽいファンク魂がピークに達した。
「いいよ、今回は来日してくれただけで」と。
観客はバンドの不手際よりも、ブーチーが目の前にいることを喜んだ。
爆音のスペースベース渦巻く中、そんな無言のレスポンスがあったような気がした。

帰り道、会場と最寄り駅を結ぶ送迎バスに乗り込んだ。
車内は全員ブーチーファン。そのことがとても可笑しく思えた。
会場では奇声を発して走り回っていた熱狂的ファンも車内では静かだった。
ブーチーの初来日公演は終わった。

そんなわけで「What's Bootsy Doin'?」は、数あるP-FUNK系のアルバムの中でもどこか愛着のある忘れ難い1枚になった。

クラフトワーク 「ミニマム・マキシマム」

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クラフトワーク来日してますね。(公演日;5/8~18の9回)
3Dメガネで見る驚嘆の超立体映像ライヴ。
今回は観に行けないけど(というか81年の初来日しか観てませんが)、
アウトバーンが目の前まで飛び出すそうで、いやぁー観たかったですね。

もちろんもう全盛期のメンバーじゃないし、フローリアン・シュナイダーも抜けちゃったし、ラルフ・ヒュッター以外は名前もわからないけど、これがきっと最後の来日公演、なんて思うとやっぱり気になりますね。
写真のは2004年の2枚組ライヴ(全22曲)。
代表曲を網羅したベスト的選曲で音が素晴らしくいい。どうせ音はこれと同じでしょって、負け惜しみ言いながら聴いてます。

古い話だけど、初来日時のクラフトワークってステージを去る時の姿が最高に恰好良かった。めちゃくちゃスマートで。
あんなに颯爽と去ってゆくミュージシャンってクラフトワーク以外に見たことないくらい。「粋な去り方」を学びました。

そういえば、近日リリースの細野晴臣のニューアルバムでクラフトワークの「放射能」をカバーしてる。こちらも楽しみ。

村上春樹 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

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村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
4月12日発売。
話題沸騰、もう100万部突破でしょうか。
発売前にほとんど情報を流さない販売戦略も大成功。
発売日は開店時間を大幅に繰り上げる書店まで出てくるほどの騒ぎ。

いままで興味薄だったんですが、今回初めて村上春樹を読みました。
イーノのアンビエント「ミュージック・フォー・エアポート」をかけながら。話の雰囲気に合います。

内容はなるべく控えたいと思いますが、フランツ・リストという作曲家の「ル・マル・デュ・ペイ」という曲がキーワード風に何度か出てきます。
郷愁とかホームシックという意味らしいんですが、村上春樹はこれを、
『田園風景が人の心に呼び起こす、理由のない哀しみ』と翻訳している。
この一文はこの小説のある一面をかなり正確に表していると思います。
そんな心象(心情)風景の中、ある核心に迫ってゆく話です。

読んでいてデヴィッドリンチの映画「マルホランド・ドライブ」をふと思い出しました。不吉な予感の前ぶれ、謎に包まれた夢、正確な枠組みから重要な部分を省いてしまう編集が単純に似ているなと。

読後、いろんな人のいろんな感想が気になっていくつか読んでみました。
否定的なダメ出し多数。しかしそれらの意見よりもこの小説の面白味の方が勝っています。
(今更ですが、ほかの作品も読んでみようと思っています)
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