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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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フランソワ・ド・ルーベ 「冒険者たち/サムライ」

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フランスの作曲家、フランソワ・ド・ルーベ(1939-1975)。
サウンドトラック。 

80年代頃、情報誌「ぴあ」や「シティロード」をめくって、ちょっと古い映画をよくチェックしました。やっぱり名画はスクリーンで、と思います。
好きな映画を見つけて小さな劇場に足を運ぶとそれなりに混んでいて、ああいう日常はもうなくなりましたね。

◆冒険者たち(監督:ロベール・アンリコ)
『大空に!陸に!海に!、愛とロマンと夢を賭けた3人』

◆サムライ(監督:ジャン=ピエール・メルヴィル)
『殺しの一匹狼か、孤独のサムライか、暗黒街に白熱する殺気!』
・・・ポスターのキャッチコピーです。

特に「冒険者たち」は「何度も観たしセリフも言える、口笛だって吹けるよ」なんて輩が大勢いらっしゃることでしょう。ジョアンナ・シムカスに恋したおじさんも数知れず。

さて、そんなわけでこのCDは「永遠のサントラ Best&More」というシリーズで最近再発された廉価盤。
1967年アラン・ドロン主演映画の二本立てサウンドトラックです。
その昔「冒険者たち」のサントラを捜し回った方も少なくないんじゃないでしょうか。

全23曲、ほとんどMONOです(冒険者たちが11曲、サムライが12曲)。
名シーンが思い浮かび懐かしく聴いてます。
ルーベのような音楽家はこの先もなかなか出てこないでしょうね。
車で聴けばちょっとだけリノ・ヴァンチュラな気分になれるかも知れません。

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撮影時の実年齢は、アラン・ドロン32才、リノ・ヴァンチュラ48才、ジョアンナ・シムカス24才、そして作曲のフランソワ・ド・ルーベはまだ28才。
いい歳の差、いい顔ぶれですね。

後々のインタビューでジョアンナ・シムカスが言っている。
「演技は直感でやった、だから同じことは二度出来ない。大スターに囲まれて緊張したけどみんなやさしかった。」

これに影響を受けた映画はいくらでもあるんだろうけど、この空気感はもう出せないですね。

パリス・シスターズ 「sing everything under the sun ! ! ! 」

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パリス・シスターズ「sing everything under the sun ! ! ! 」
1967年リリース。

パリス・シスターズのことはあまり知らなかったけど、細野晴臣さんの新譜「Heavenly Music(あの世の音楽)」でパリス・シスターズ最大のヒット曲「I love how you love me」をいい感じにカバーしていた。

パリス・シスターズは1950-60年代に活躍した三姉妹。
名前はパリスだけどカリフォルニアの出身。
「I love how you love me」は多くの歌手がカバーしている名曲中の名曲で、日本でも「忘れたいのに」というタイトルで「モコ・ビーバー・オリーブ」というグループがカバーしていた(ちなみにこのグループのオリーブはシリア・ポールさんです)。

で、にわかにパリス・シスターズが気になってしまい、中古CDショップで見つけたのが写真のものです。全10曲、26分で終わります。
このアルバムには「I love how you love me」は入ってないけど、もう200%ドリーミーとしか言いようのない歌ばかりです。こんなコーラスグループは今の時代にはなかなかいませんね。

プロデューサーのジャック・ニッチェはフィル・スペクターの右腕とも言われた人。ストーンズの「サティスファクション」でキーボード弾いてみたり、映画「カッコーの巣の上で」の音楽監督なんかもやってる敏腕プロデューサーです。

最近になって入手しやすい廉価盤が出ています。ジャケットの写真が微妙に違うけど曲目はこれと同じ。
デヴィッド・リンチの映画に出てくるようなゾクゾクもんのポップスが好きな方にお勧めです。

ブライアン・イーノ 「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」

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「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」 1977年。

持っていて損の無いイーノの名作。タイトルもいい。全10曲。
前半はイーノ流ロックンロール。どれも奇妙で変わっていてめちゃくちゃかっこいい。
後半(アナログB面)は一転して藍色の海をゆったり滑るように進んでゆく。穏やかな航海のように。

70年代半ば、イーノと友人が「オブリーク・ストラテジーズ(斜めの戦略)」という名の一組100枚程もあるカードゲームを作った。
各カードには何かしらのヒントになりそうな言葉やインスピレーションが書いてある。
カードを1枚引いてやってみよう、っていう遊び(販売もしていたらしい)。

「退屈なことをしなさい」
「失敗は隠された意図」
「古いアイデアを使ってみよう」
「壁を作るのではなくレンガを作る」
「一番最後と思っていることをまずしてみる」
「静かな夕べを思い出してみよう」・・・・こんなのが100枚。

名言とは違う。わかったようでわからないけど少しわかるような。
アルバムを制作しながらカードを1枚引いてみる…。

8曲目に「By This River」というシンプルで美しい曲がある。
2001年のイタリア映画「息子の部屋」でこの曲が挿入歌として流れる。
愁傷しきった主人公にCDショップの店員が手渡すのがこのアルバムだ。
まさかこの曲がこんな風に使われるなんて、これには驚いた。

しかし、このアルバムは「By This River」だけではなく全曲が聴きもの。
トーキングヘッズの衝撃的プロデュースはこの後だけど、ヘッズへの想いは「Kind's lead hat(Talking headsのアナグラム)」で狂騒的に跳ねまくる。
77年当時はデヴィッドボウイとの共作も並行している頃だ。互いに刺激を与え刺激を受けた時期。ラストの「Spider and I」のスパイダーはボウイのことですね。

リアルタイムで聴いて今も聴いている。航海は終らない。
いつ聴いてもいつも傍にいてほんの一歩だけ先を行く。
ほのかな光を照らす水先案内人。
聴き終わる頃にはこのアルバムがエスノファンクで幕を開けたことを忘れてしまう。

ペンギン・カフェ・オーケストラ

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ペンギン・カフェ・オーケストラ 1981年リリース。
日本ではこの傑作セカンドアルバムで人気に火が点いた。

当時の音楽雑誌を見るとこんな言葉で表現されている。
『聴いていると頭がヘンになる、不安な気分、静かで心地いい、気持ち良さの極致、民族音楽的、ナチュラル、出来そうで出来ない、ジャンル分け不可能、別世界・・・等々』

どう言ったらいいのかわからない種類の音楽が出てきたことがわかる。
浮遊したままどこにも着地しない音楽、とでもいったらいいか。

初めて聴いたのは当時のFM放送。
このアルバムからベンチャーズで有名な「Walk Don't Run」がかかった。
スコーンと抜けまくった演奏が新しかった。

洒落たバンド名からも他に無いセンスの良さを感じた。
「今?、ペンギンカフェを聴いてるとこ」って言っておけばそこそこイケてるんじゃないかって気分にもなった。
同名の名前を付けたカフェまであったと思うけど、まだあるのかな?

リーダーのサイモン・ジェフス(ギターの名手)は惜しくも97年に亡くなってしまった。でも息子がバンドを引き継いで現在も活動を続けている。
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