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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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ドゥルッティ・コラム 「The Return of The Durutti Column」

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ドゥルッティ・コラム「The Return of The Durutti Column」1979年
プロデュース:マーティン・ハネット。

ギタリスト、ヴィニ・ライリー(=ドゥルッティ・コラム)の過激で詩的で放っておくと壊れそうなインストアルバム。
最初のアナログ盤は紙やすりに包まれてリリースされた。
触れると傷付く、っていうちょっと厄介な仕掛け。

静寂な風景を感覚的に切り取ったような楽曲。
シャッターを切る一瞬のような作風は、写真家向きかも知れない。
似たミュージシャンがなかなかいません。

アルバムは『Sketch for SUMMER』という不思議な曲で始まります。
この曲だけでもこのアルバムは聴く価値があると思います。
「夏の間のスケッチ」。
陽炎の向こう側に遠い夏がぼんやりと浮かんでくるような曲です。

鳥の声と心臓の鼓動ではじまるわずか3分間の夏。
一日がすごく長かったころの夏休み。
ネガフィルムの中に止まったままの夏景色。
誰もが『Sketch for SUMMER』のような揺らぐ夏を経験したんじゃないでしょうか。

夕陽のガンマン/荒野の用心棒 (サウンドトラック) 

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「夕陽のガンマン」日本公開1967年
「荒野の用心棒」 日本公開1965年
 監督:セルジオ・レオーネ
 音楽:エンニオ・モリコーネ
 主演:クリント・イーストウッド

マカロニ・ウエスタンの名作二本立てサントラ盤。
いまエンニオ・モリコーネって言うと「ニュー・シネマ・パラダイス」のあのメロディーの方が知れ渡っているかも知れませんね。あれもすごくいいんだけど、今宵はマカロニでキメてみようかと。

ところでこの頃、こんな濃いタッチのくどい絵ってあんまり見かけなくなりましたね。
そろそろ苦み走ったイイ男の時代が再びやって来るんじゃないでしょうか。
いや、撤回します、来ませんよね、たぶん。
でもやっぱり銀幕にはこんな絵が似合います。こんなのがでっかくドドーンと掲げてあればフラッと入っちゃいますよ。

このサントラは「夕陽のガンマン」の口笛で始まります。まあ「荒野の用心棒」も口笛ですけど。重要ですね、口笛。
それとこの男気あるコーラスって言うか何なのかわかりませんけど、馬を馴らす「ハイドードー」みたいな合いの手のような掛け声、ですかね、これがいい。
大音量で鳴らすのは少々気が引けますが意外とイケますよ。
もちろん決闘シーンで流れる悲しいオルゴールの音色も入ってます。

マカロニ・ウエスタンはTVでしか観てないけど、「夕陽のガンマン」のリー・ヴァン・クリーフの渋く苦い演技は最高でした。
今の時代に欠けてしまったのはこの存在感かも知れませんね。

キッド・クレオール&ザ・ココナッツ 「OFF THE COAST OF ME」

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キッド・クレオール&ザ・ココナッツ
「OFF THE COAST OF ME」 1980年リリース。

そんなのもあったね、今となってはそんなアルバムかも知れない。
しばらくこの手のやつは流行らないと思うけど、でもまあ、当時こーゆーのにハマった人には忘れられない1枚ですねコレは(初期のアルバムはどれもいい)。

ラテン風味満載なムラート(混血音楽)なんて呼んでいた「ごちゃ混ぜ音楽」の才人。ある時はキッド・クレオール、そしてまたある時はオーガスト・ダーネル、その正体はトーマス・ブラウダー(と思う)。
全曲でベースも弾いている。

このアルバムは「ZEレコード」周辺のミュージシャンも多数加勢したキッド・クレオール名義のファースト。
当時の「ZEレコード」ってのがなかなかの芸達者集団で、お洒落で個性的な連中が集まっていた。日本語として正しいかわからないけど「通ぶれる」と言うか「知ったかぶれる」と言うか、好きモノが喜びそうな人達が多数在籍しておりました。

このアルバムではマレーネ・ディートリッヒの「リリー・マルレーン」をサーフ・サウンドにディスコをトッピングしたようなヘンテコなアレンジでカバーしている。この手のことをやらせると実に上手い。

ライブでは料金の倍は演ってしまうサービス精神旺盛なプロ集団。
本物を演じたニセ者がたまに世間を騒がすけど、彼らはニセ者っぽくみせる本物。やってみようにも出来ないけど、それはきっと難しいことだろう。

クラフト・エヴィング商會 「星を賣る店」

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図録「星を賣る店」と展覧会のチケット。

世田谷文学館で開催中の「クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会、星を賣る店」というおかしな展覧会を観てきました。

▼世田谷文学館(開催期間:2014年1月25日から3月30日まで)
        終了しました
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『クラフト・エヴィング商會』は、本の装幀なんかが得意なデザイナー吉田篤弘さんと吉田浩美さんの二人によるユニット。
アート作品の制作や小説も書いたり。ユニークなセンスでファンが多い。
今回、本で見ていた作品の実物がずらっと並んでいてちょっと感激。

彼らのアート作品、『ないもの、あります』っていうのが一つのテーマになっているようですが、なにをどう愉しむのかうまく説明できない作品ばかり。
たとえば・・・

  ▼こんな作品には、こんな解説が付いています。
  (撮影はNGでしたので図録より拝借)
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凝っていて上手い。もしかしたらずっと昔からそこにあったのかも、と錯覚してしまうような物品。何故か理由の無い懐かしさもあります。
こんな数々の品々と、それにまつわる小さな秘密の解説。
日常の中に埋もれた愉しみが星屑のように散らばっています。

熱心なファンと思しき人達がちらほら来ていましたが、平日だったのでゆっくり見れました。細かい手仕事、手作り雑貨に興味がある方ならアレコレ楽しめると思います。

装幀の展示も数多くありました。この味は電子書籍には出せないものですね。
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