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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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あがた森魚 「20世紀漂流記」

漂流記 (2)
あがた森魚 「20世紀漂流記」 2001年編集。
1972年から2001年まで、30年のベスト盤(全15曲)。

とても多作なミュージシャン。なのでベスト盤だけ聴いて済ませてます。
だからたいしたこと書けないんですが、すごくいい編集で旅愁あふれる楽曲が絶妙に配置されています。
初期の頃は鈴木慶一ら「はちみつぱい~ムーンライダーズ」の面々が一緒に演ってますね。

90年代の半ばに、ドラえもんが「どこでもドア」で何処かの桟橋に連れて行ってくれるクルマのCMがありました。
そこでこのベストにも入ってる『キットキット!!遠く遠く!!』(作曲は小杉保夫)がお茶の間に流れました。
♪「どこへ行ったのだろう、遠く遠く遠く…」ってやつ。
コーラスは「ザ・キングトーンズ」、これはいい曲でした。

このベスト盤はとても丁寧な解説が付いていて、インタビュー形式の詳しい曲目紹介の他に、音楽仲間や作家がコメントを寄せています。
正体がよくわからないあがたさんですが、でもほんの少し正体がわかりそうなことを細野さんが言ってます。

そのまま転載します。
『もはや詩は音楽だ。空間に響く言葉。それは声ばかりではなく響きそのものだ。詩人はだから歌う。歌い続ける。それが何処に届こうと届くまいと。
だがひとたび発せられた音響は無限に連鎖し、空間を時間を超えて偏く拡散していくだろう。そして大地の一部となり、やがて草木の糧となるだろう。
それでいいんだよね、あがた君?』(細野晴臣)


このアルバムで名曲『いとしの第六惑星』や『百合コレクション』に出会いました。理由はよくわからないんですが、これらの曲を聴いてるとじんわりとした元気が出てきます。聴いてよかったと思えるアルバムです。
このところ「旅」に出てなかったな、と思っている方々にぜひ。

サディスティックス 「サディスティックス」

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サディスティックス「サディスティックス」 1977年リリース。

「何かが海をやってくる 」…、黒船に続いて海賊船もやってきた。
サディスティックスの洒落っ気いっぱいのファースト。
メンバーのその後の活動を思えば『こんな時代もありました』的な過渡期っぽいアルバムだけど、だからこそ捨てがたい魅力があります。
クリス・トーマスの影響も色濃く出てる頃ですね。

前半(アナログA面)は、海賊たちが大海原を巡る航海日誌。
短い曲がぞろぞろと組曲風に10曲。あれもこれもと難易度の高そうな演奏を繰り広げます。灰田勝彦さんがヨーデルを披露したかと思えば、お座敷小唄「こんぴらふねふね」まで出てくる。
後半(アナログB面)は、お洒落なシティポップ集。
グレン・ミラーの「ムーン・ライト・セレナーデ」と「イン・ザ・ムード」をフィーチャーした『Far away(熱い風)』はタンタンの歌が聴けるだけでも一聴の価値あり。

海賊に扮する腕利きクルーたち。
(左上から時計回り)高中正義、今井裕、後藤次利、高橋幸宏
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さてそんな中から、古い高中ファンに人気の『香港戀歌』を。
この時代の高中の歌ものは貴重ですね。

          『香港戀歌』
 詞:高橋幸宏  曲:高中正義  歌:高中正義&ラジ

 輝いて何処までも写る 港の灯り 淋しすぎて
 一人ではとてもいられない 今夜の海は 旅へ誘う
 もういかなけりゃ…なんて…あなたが言う
 一人 ドアの外 残る 煙草の煙

 別れには港が似合う ここは夢さえ 色褪せる
 明日には何処を巡るの 辛い話は もう終わりさ
 ここはサヨナラ…なんて…呟く
 一人 窓に溜息 漏れる この部屋
 
 錆色の船が出てゆけば 跡に見えるは シルクの街
 明日には何処を巡るだろう 後に続くは 海ばかり


ラジは、こうゆう感じにちょこっとおじゃまします風に出てくると
独特の良さがあります。
大瀧詠一の「Velvet Motel」もラジでしたね。

ジャンヌ・モロー 「つむじ風」

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ジャンヌ・モロー 「つむじ風」 全24曲。

先日、書店で『オールタイム・ベスト映画遺産、外国映画男優・女優100(キネマ旬報)』っていう古本屋にありそうな新刊を立ち読みしていたら、名女優の3位はジャンヌ・モローだそうです。
今も根強い人気なんですね。まあ選考の方々の「若かりし頃の想い」が大きいのかもしれません。「キネ旬」ですからね。

ジャンヌ・モロー、1928年パリ生まれの大女優・歌手。
気っ風が良くてクールでカッコいいイメージでしょうか。
ルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター(58年)』の撮影時は29歳。この存在感は今も圧倒的ですね。
近年では『クロワッサンで朝食を(2012年)』がありました。
皺を隠さないジャンヌ・モロー、とてもシンプルそうな人ですね。

さて、このアルバムは歌手ジャンヌ・モローの編集盤。
録音は1962~68年というから30代のジャンヌ・モロー。
トリュフォー監督の『突然炎のごとく(62年)』の挿入歌「つむじ風」ではじまります。これ一番有名でしょうか。
ボサノバもサンバもジャズも、しっとりした曲もサバサバした曲も、とてもバラエティに富んでます。半数の曲で作詞もしていて、何を歌ってもこれ全て「ジャンヌ・モロー」になっちゃってます。

これをBGMに手料理を作れば、いつものメニューも星1つおいしく出来るかも知れません。どこかやさしくてあたたかい雰囲気のあるジャンヌ・モローです。

ロバート・ワイアット 「ヒズ・グレイテスト・ミッシーズ」

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ロバート・ワイアット「ヒズ・グレイテスト・ミッシーズ」2004年編集。
6歳の時に描いたという、かっちょいい絵がジャケットになっています。

ワイアットはそれほど詳しくないけど、好きなミュージシャンの1人です。
あいにくCDは持ってなくて、でも近所の図書館のおかげでウォークマンにはたくさん入っています。
「ロバート・ワイアットと図書館」、…どこか似通った匂いがして悪くないなと勝手に思っています。

それからワイアットというと、いつも印象派の画家モネ(1840-1926)を連想してしまいます。まあ共通点はモシャモシャの髭くらいですけど。
「光の画家」がモネなら、「光の音楽家」はワイアットかなと。
こうゆうイメージってのは一度繋がっちゃうとなかなか消えないものですね。

さて、このCDは音楽雑誌(ストレンジ・デイズ)が選曲した日本企画のベスト盤。統一感ある流れに一所懸命選曲した跡が見えるようです。
なつかしい古いオルゴールの音色ではじまる全17曲、聴きごたえがあります。
音楽的なジャンルがどうのこうのってことよりも、一日中聴いていたいと思わせる数少ない音楽家の一人です。
トゲが無くていいです。甘くないところもいいです。風を感じるところもいいです。

robert.jpg
ロバート・ワイアット、1945年生まれ。
人間らしい、という言葉はヘンだしあまり使いたくもないけど、たぶんその辺りが魅力と思います。

ところで、11月下旬に新たに2枚組(30曲)のベストが出ますね。
このベストとはかなり選曲が異なっていて、[Disc1]はヒストリー風に、[Disc2]は様々なミュージシャンとのベストコラボ集になるらしい。こちらもちょっと楽しみです。
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