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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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『不死蝶 岸田森』

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『不死蝶 岸田森』(編者:小幡貴一、小幡友貴) 
2000年6月、ワイズ出版発行。

岸田 森(きしだ しん)、1939-1982。

このところ、日曜の夜更けは東京MXテレビで放映してる『ウルトラQ』と『怪奇大作戦』を見てます。
なつかしさよりも当時の制作スタッフがいかに斬新でユニークなセンスの持ち主だったかがわかる。好きな人には堪らない1時間ですね。

で、『怪奇大作戦』を見ているうちに、岸田森さんのことをもっと知りたいと思ったんです。
岸田森さんは82年、43歳という若さで食道がんで惜しくもお亡くなりになった、超がつく個性派俳優でした。
『怪奇大作戦』の第25話「京都買います」は今も語り草になってますね。
多くの人にはなんと言っても74年~75年の人気ドラマ『傷だらけの天使』の辰巳五郎役。おもしろおかしいシリアスな怪演は楽しかった。

そんな岸田森さんがこの世を去って18年経った2000年に出版されたのが『不死蝶 岸田森』。今になって読みました。
岸田さんは蝶が好きだったんです、だからこのタイトル。

これは泣ける本です。いや、泣きはしないけど、泣けてくるような話がたくさん出てきます。
とことんやさしくあたたかで面倒見がよくておしゃべりで、でもナイーブで寂しがり屋な森ちゃん(愛称)の素顔がいっぱい。
読んでいると「森ちゃん」って呼びたくなります。
役者仲間から慕われる人柄がフワフワと伝わってきました。
冒頭に森ちゃんの七変化級の貴重な写真を30ページに渡って掲載、それを眺めてるだけでも編者の愛情が滲み出てます。
『傷だらけの天使』共演者のみなさんほか、縁の方たちが「森ちゃんのこと」を話してる。数々のエピソード、そしてあまりに大きな穴が開いてしまったこと、これには胸が熱くなりました。

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お酒も大好き、酒の席が盛り上がってない時は「歌いますよ」って言って歌うこともあったそう。戦後のヒット曲『星の流れに』が十八番。
それが歌じゃなくて「台詞」にしちゃう。すごかったそうです。

『不死蝶 岸田森』、これはシビレる一冊です。

スパークス 「キモノ・マイ・ハウス」

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スパークス「キモノ・マイ・ハウス」 1974年。

唯一無二、なんて大袈裟に構えるようなバンドじゃないけど、たまにどうしても聴きたくなる類のアルバムです。
スパークスの「キモノ・マイ・ハウス」、ジャケットも最高、これはアナログ盤で持ってます。

70年代の頃、ボウイやロキシーを好んで聴いている人達は、スパークス、コックニー・レベル、セイラー、デフ・スクールとか、あと誰だっけ、その辺もさわりだけでも知っておかねば、なんて思ってたわけです。
皆さんオシャレでファッショナブルでしたし。
『このバンド…とてもファッショナブルで好きだなあ』なんて最近はあんまり言わないのかな。
まあそんな中でも「キモノ・マイ・ハウス」は強烈な個性を放つ1枚だったですね。このキミドリ色も実にスパークス的だなと思うわけです。

アルバムの内容については…、キモノ着てジェット・コースターに乗ったら止まらなくなっちゃったみたいな…、ちょっと違いますか、でもまあジャケットの雰囲気そのまんまですね。
冒頭の「This Town Ain't Big Enough For Both Of Us」だけでも彼らのヘンテコ極まる飛んでるセンスがよくわかります。
プロデュースはマフ・ウィンウッド(スティーブ・ウィンウッドの兄)。

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ラッセル・メイルとロン・メイル、
「こう見えてボクたちロサンゼルス出身です」

2000年以降は(観たことないけど)来日公演も何度かやってるみたい。でもそれ以前にもお忍びで遊びに来てたらしい。
古い話だけど、丸井のバーゲン会場にラッセル・メイルがいたとか、東京の下町をロン・メイルが散策してたなんて目撃談を聞いたことがある。どちらも、さもありなんな話ですね。
今なら『YOUは何しに日本へ?』でぜひ密着してほしいお二人です。

マウイ島の詩人、W.S.マーウィン

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柴田元幸編集、雑誌「MONKEY」第5号より。

「MONKEY」はとても丁寧に作られたカタログ風の文芸誌。
毎号読んでるわけじゃないけど、季刊誌なのかなコレ、忘れた頃に出る。
寝る前なんかにパラパラ眺めるのに丁度いいかも。

編集の柴田元幸さんの本業は翻訳家。
柴田さんの名前は音楽雑誌でも見かける。好きな洋楽の第1位にキンクスの「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ」を挙げていた。そういう人です、ってどんな人だか。

さて、そんな雑誌「MONKEY」でW.S.マーウィンという詩人を紹介している。マーウィンさんのことはこの雑誌ではじめて知りました。
1927年ニューヨークの生まれ、70年代頃からハワイ(マウイ島)に移り住む。そこで熱帯雨林を育て、そして詩を創作してる。

17篇の訳詩が掲載されていて、その中に「椰子」という詩がありました。
さらっとした椰子の気分が少しわかったような気がしましたよ。

「MONKEY」より転載。

     椰 子 (W.S.マーウィン、訳:柴田元幸)

  椰子は急がない
  変わろうとあせったりしない
  椰子はゆっくり育つ
  椰子になるすべを知っている
  種だったときは
  椰子の種になるすべを知っていた
  花だったときは
  椰子の花になるすべを知っていた
  椰子になると ゆっくり
  育った
  目もなしに
  潮風の中で


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W.S.マーウィン、愛犬と。

背の高いヤシはいい、
「急がない、変わろうとあせったりしない」からね。

僕たちの洋楽ヒット 「Best of 70's」

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僕たちの洋楽ヒット「Best of 70's」 2004年編集。

近所のレンタルショップでレンタル落ちのCD100円セールをやっていた。
まあこうゆうセールはろくでもないものばっかりなんだろうけど、眺めているのはそれなりに楽しい。そんな状況にて何か買おうと思って買ったのがこれなのです。まあ別にどうこう言うものではない代物ですね。

70年代のヒット曲を19曲(たぶん適当に)並べたってところでしょうか。ラストにボズ・スキャッグスをもってくるあたり、なんの意外性も新鮮味も無いわけです。
全曲を見てもらったほうが早いですね。字が小さいけどこれです。
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この中に2~3曲でも聴きたいのがあれば「買い」だと思いますが、まずいいなと思ったのは「黒い炎/チェイス」があったことですね。あのラッパをまた聴きたいなあと。
それと「TSOP/MFSB」ですかね。ソウルトレインのテーマ。これが12インチのロングヴァージョンで入っていたのです。踊れませんけど。
「アメリカン・パイ/ドン・マクリーン」も今までそれほど興味無かったんだけど8分32秒のフルヴァージョンで入ってたんで、あらためて聴いてみましたよ。「音楽が死んだ日」って歌でしたっけ。
全体に音質はいま一つなんだけど、まあこんなもんでしょうね。
一番なつかしく聴こえたのは「ワイルド・ワン/スージー・クアトロ」でした。

さて、今日も天気がいいから窓を開けてちょっと大きめの音で「カリフォルニアの青い空/アルバート・ハモンド」なんかかけちゃおうかな。
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