プロフィール

ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
リンクフリーです。

ありがとうございます
最新トラックバック

ポインター・シスターズ 『THAT'S A PLENTY』

003 (2)
ポインター・シスターズ『ザッツ・ア・プレンティ』1974年リリース。

ルース、アニタ、ボニー、ジューンの四姉妹時代のポインターシスターズの名作。このアルバムはセカンドですが、日本ではこれが最初のリリースだったそうです。
レコーディング当時の年齢はルース27歳、アニタ25歳、ボニー23歳、ジューン19歳。

解説によると、姉妹はカリフォルニア州オークランドの生まれ。
父のエルトンと母のサラは黒人の貧民街に住むまずしい牧師さん。
両親の躾は厳しく、小さい頃から映画やダンスは禁止、ラジオでヒット曲を聞くことすら許されなかったそう。
知ってる曲といえば教会の讃美歌だけ。姉妹はこれをモダンなアレンジで歌っちゃって、周囲の信者からヒンシュクを買っていたらしい。
そんな才能が花咲く頃の彼女らをさらに特訓したのが、このアルバムのプロデューサーでもあるデヴィッド・ルビンソン。

003 (1)

『ザッツ・ア・プレンティ』はジャズ寄りの多彩なボードビルミュージックって感じで、大衆音楽っぽい親しみやすさが魅力です。
なかでもバップの名曲「Salt Peanuts」のスリリングな歌と演奏は、当時の彼女たちがいかにずば抜けた実力とセンスを併せ持っていたかがよくわかる。ここでピアノを弾いてるのはハービー・ハンコック。
アニタとボニーが作ったカントリーソング「Fairytale」もいい感じ。この曲は後にエルヴィス・プレスリーがカバーしてる。
ラストは8分を超えるジャズファンクで渋くディープにキメます。

ルイス・フューレイ 「ルイス・フューレイ」

015 (1)
ルイス・フューレイ 「ルイス・フューレイ」 1975年リリース。

ルイス・フューレイはちょっとフランスチックなカナダのシンガー・ソングライター。このアルバムは一部のロックファンにカルト的に人気の高いデビュー作。
ハマると抜け出せなくなる類の音楽で、特に同時代のルー・リードやロキシー・ミュージックあたりが好きな人にルイス・フューレイは好評でした。でもルイス・フューレイはどこにも属さない雰囲気で、俗世間から離れているような、一人ソッポ向いてるような、そんな感じがしました。
世界を放浪していた時代には日本にも立ち寄ったらしい。
東京の街を歩くルイス・フューレイ。想像するとなかなか興味深い。

ソロアルバムは75年~79年に3枚出してる。
どれも聴きごたえがあるけど、やはりこのファーストが極み。
タンゴやワルツを織り交ぜた場末のキャバレーミュージック。

18禁のようなみだらな曲「ハスラーズ・タンゴ(Hustler's Tango)」で幕を開ける。「ハスラー」という単語は実にルイス・フューレイ的な世界に似合う。70年代はこんな曲がラジオから流れてきた。

全10曲ともルイスのオリジナル。どれも退廃的だけどユーモアがあって、暗さの中にも淡く仄かな灯りみたいなものがある。
極めつきの曲が目白押し。冒頭の3曲も聴けばその倒錯した世界に迷い込んでしまう。薄暗いどこかの舞台、あるいはセピア色の古い映画のワンシーンのよう。通して聴くと短編映画を観終わったような余韻が残る。
タイトルを眺めるだけでも、ルイスの声が聞こえてきそうです。

A面 1. HUSTLER'S TANGO
   2. LAST NIGHT
   3. THE WALTZ
   4. CLEANUP TIME
   5. LOUISE
B面 1. KINDA SHY
   2. LEWIS IS CRAZY
   3. CLOSING THE DOOR
   4. CAUGHT YOU
   5. LOVE COMES

ラストの「LOVE COMES」で少しホッとする。
長い間聴かない時期もあったけど、回りまわってまた戻ってくる。そしてまた聴く。いまだ孤高の1枚です。
来日公演なんか絶対にないと思っていたら、2000年代に入ってから一度来日してる(行けなかったけど)。
奥様は個性派キャロル・ロール。

最近買ったCDと、「金沢蓄音器館」のこと。

001_20151031143441533.jpg
最近買ったCD、中古盤で4枚合わせても千円でお釣りがきました。

趣味がバラバラですが…、
ビリー・ホリデイはジャケットのインパクトで、フラーコ・ヒメネスは機会があれば聴きたいなあと思っていて(今回が機会でした)、トーマス・ドルビーは懐かしさで、M(ロビン・スコット)はその場の勢いで。どれもたいした理由じゃありませんが、アコーディオンの名人フラーコおじさんは気持ちのいい演奏でこの中では一番の愛聴盤です。

でもこんな風に節操なく買っていると増える一方です。なのでたまに聴かなくなったCDは(念のためウォークマンに取り込んでから)買取店に持っていくこともあります。
また以前、CDからダウンロードした音源を誤って消去してしまったこともありました。ハタと気付いたときには5000曲ほど消えてました。
ああ無情。手に入れるのはそれなりに時間がかかりますが、消えるのは一瞬のこと。世の中なんて所詮そーゆーものかもしれませんぜ。
しかし不思議なもので、音楽データは消えてもさほど未練が残りませんのです。どの曲が消えたのかも曖昧で、このへんに音楽データの弱みがあるのかもしれませんね。

そんなデジタルな時代の後には、再びアナログがやってきます…たぶん。

少し前ですが、話題の金沢にはじめて行ってきました。
わりとテキトーにぶらついていましたら「金沢蓄音器館」という蓄音器専門のクラシカルな博物館を見つけて、通りすがりに立ち寄ってみました。
館内は貴重な蓄音器が出番を待ってる感じに静かに佇んでいます。
600台(展示は150台ほど)も所蔵しているそう。
初期の蓄音器は電気を使わないゼンマイ式。こりゃ奥が深そうですね。

  037 (1)
ここで「蓄音器聴き比べ」という博識のある解説を交えた実演を毎日行っていて、入館したときは「モナ・リザ」が鳴ってました。
かなりの大音量。ノイズが混じったあたたかい音が耳元で立体的に響く感覚はちょっとしたもの。
こんなのが1台あったら楽しめそうだなと思いましたが、蓄音器にはツマミを回すような一般的なボリュームがありません。自宅で鳴らそうものなら大変なことになりそうです。

金沢といえば「兼六園」でしたが、今は「モナ・リザ」も加えたい気分。
音色の記憶はずっと消えないものですね。
検索フォーム
カテゴリ
QRコード
QR