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ポタリング

Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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10cc 『びっくり電話』

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10cc 『びっくり電話』 1976年リリース。
サスペンスタッチの凝りまくったジャケットはヒプノシス。

誰が決めたか、10ccといえば「アイム・ノット・イン・ラヴ」である。
では一番好きな曲は?、と聞かれれば多くの人はイカしたタイトル「人生は野菜スープ」と答えそう。どちらも75年の『オリジナル・サウンドトラック』に入ってる名曲中の迷曲。
ならばおぬしの一番好きなアルバムは?、と問われると少しばかり迷う。
オリジナルメンバー時代(73年~76年)の4枚はどれも甲乙つけがたい傑作。う~ん、そうだなあ…『シート・ミュージック』かなあ、なんて一番シブそうなのを選んでみたり…。

『びっくり電話』はオリジナルメンバー時代のラストアルバムで、緻密な手工芸品でも観賞してるような高精度なサウンド。実際ほとんど手作りのようで、ヘッドフォンでボリュームを上げると手の込んだ作業が立体的に見えるように聴こえる。
原題は『How Dare You!』。しかしこの『びっくり電話』という邦題もすこぶるいい。深く考えないで適当にやってみたところ上手くいきましたっていう例を挙げるならフロイドの『原子心母』といい勝負。

10cc (1)
クリーム、ゴドレイ、スチュワート、グールドマン。
アルバム制作時はみんな30歳くらい。
町工場の手の感触だけで上手に研磨してしまう腕のいい職人集団。

この時代の10ccはとびきり美味しい食後のデザートみたいにそこにいた。
特にロル・クリームがリードボーカルをとる曲はデザート感覚っぽくて好みでした。と言ってもほかの3人も素晴らしくて、ビートルズならジョージ・ハリスンってな感じに、10ccならクリームかなあと、ぼんやり思ってました。でも誰が欠けても10ccにならないのが10ccですね。

ラストはゴドレイ&クリームの美しくも狂おしい名曲「電話を切らないで」でプッツンと終わって、オリジナル10ccはこれにてお開き。
ほかにも「アイム・マンディ」、「芸術こそ我が命」など太鼓判が押された曲が満載。この頃グループ内はもう二手に分裂してたんだろうけど、その微妙なバランスもいい。
今聴いても見事にこなれたアルバムを連発していた時代の10cc。
40年前の今頃、彼らはこんな音をせっせと作っていたのでした。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(朗読:岸田今日子)

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『銀河鉄道の夜』 新潮CD、1997年リリース。
宮沢賢治、1896年(明治29年)8月27日-1933年(昭和8年)9月21日。

今年は宮沢賢治生誕120年だそうです。
で、たまたま「朗読CD」というのを聴いてみました。
名作『銀河鉄道の夜』。
読んでくれるのは、怪優とも呼ばれた岸田今日子さん。
ゆっくり、じっくりと読んで聴かせる…、かと思いましたが、読むのけっこう早いです。どんどん進みます。スラスラスラと。ちょっとボーっとしてると話が進んじゃいます。
それでもCD1枚には収まりません。なので2枚組み、2時間半で読み終えます。

全ての「声」は岸田さん。
ジョバンニも、カムパネルラも、ザネリも、汽車の中で出会う全ての人たちも…。なので物語が進むほど、岸田さんスゴイ、とあらためて思ったりしながら聴きます。ご愛嬌で、ムーミンの雰囲気もところどころに出てきます。

部屋を暗くして聴けば、ジョバンニ達と同じ車両に乗ってるような気分にもなります。アニメ版の銀河鉄道も面白かったけど、言葉の世界は無限の想像が広がります。
最小限の効果音が使われていますが、大袈裟に盛り上げないので邪魔になりません。

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云いわれたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
聴きはじめて30分、ゴトンゴトン…『銀河鉄道』がやって来ました。

ちあきなおみ 『星影の小径』

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ちあきなおみ 『星影の小径』 1993年再発盤。

     星影の小径
(詞:矢野 亮、曲:利根 一郎、編:倉田信雄)

静かに 静かに 
手をとり 手をとり
あなたの囁きは
アカシヤの香りよ
アイラブユー アイラブユー
いつまでも いつまでも
夢うつつ
さまよいましょう 
星影の小径よ

静かに 静かに
じっとして じっとして
私は散ってゆく
アカシヤの花なの
アイラブユー アイラブユー
いつまでも いつまでも
抱かれて
たたずみましょう
星影の小径よ


オリジナルは1950年、故小畑実さんの歌唱。
以来多くの方が歌ってる。最近(でもないのかな)では、アン・サリーさんが歌っていたのが印象的でした。でも「星影の小径」と言えば今も昔も、ちあきさんでキマリでしょうか。

CMで何度となく使用されていたお馴染みの歌。特に最初のアカペラのところ、ちあきさん一人の多重録音みたいなんですが、ここ必聴です。
日本で一番歌が上手いのは「ちあきなおみ」、というファンが今も多くいる。「タンスにゴン」のテンポのいい楽しいCMもヒットしました。
現在は歌手活動を辞められていますが、外野があれこれ言うことではないですね。

ところで、七夕の夜空を見ながら聴くなら何がいいかなと…、
高中正義の「獅子座流星群」がいいんじゃないかと思いましたが、りんけんバンドの「黄金三星」も美しい、加山雄三の「蒼い星くず」も悪くない…、洋楽だったらブライアン・イーノの「アナザー・グリーン・ワールド」を全曲流しておけば誰も文句言わないんじゃないか…、とかアレコレ思いましたが、最終的にちあきなおみ「星影の小径」に多数の票が集まりました。
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