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Author:ポタリング
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小津安二郎 メモリアル・アルバム

006 (1)
小津安二郎 メモリアル・アルバム 1993年リリース。

秋刀魚の美味しい季節。
小津作品は全部を観ていませんが、はじめて観たのはサラリーマン役の笠智衆とその娘役で岩下志麻が出てくる「秋刀魚の味」でした。
秋刀魚はいつ出るのかと思いましたが出演しておりません。
英語タイトルは「An Autumn Afternoon」、人生の秋のような話。
監督はこれを撮った翌年、60歳の若さでお亡くなりになったことは後になって知りました。

小津安二郎(1903-1963)
誕生日と命日が同じ12月12日。このことは偶然にしてもなにかとても小津監督らしく感じられて不思議です。
お墓は北鎌倉の円覚寺、墓碑銘には一文字「無」とだけ掘られているのは映画ファンには有名な話。

さて、写真のものはDVDではなくサントラ(再録)盤。
「秋刀魚の味」ではじまる9曲。派手な曲はひとつもありません。控えめでほんの少し陽気、雰囲気の似通った曲が並んでます。作曲は斎藤高順。
脚本家、野田高梧によると小津監督は「音楽は映画の流れをなめらかにする潤滑油」と考えていたそうです。
音楽だけ聴いているのはちょっと退屈なんですが、このどこか清々しさの残るメロディーを聴いて映画を再見すると「潤滑油…なるほど」とわかります。

<曲目>  
 1. 秋刀魚の味 主題曲/ポルカ/終曲
 2. 秋日和 主題曲/ポルカ
 3. 早春 主題曲
 4. オルゴール「秋日和」より
 5. 東京物語 主題曲/夜想曲
 6. サセレシア「早春」「東京暮色」「彼岸花」より
 7. 浮草 主題曲/ポルカ
 8. 彼岸花 主題曲
 9. 祭囃子「浮草」「秋日和」より
 
小津映画は秋が似合いますね。
「侘び寂び」「ノスタルジー」「庶民の善意」とか、そんな言葉では表現しきれない美。こんな映画があってよかったなあと思います。

…今日の晩飯は秋刀魚の塩焼きに決定です。

COMMENT

No title

こんばんは
ちょうど、今日と明日小津安二郎記念・蓼科高原映画祭が、茅野市で開催中です。今年上映の小津作品は「秋日和」
小津監督が蓼科で野田高梧と脚本を書いたりしたことに
より当地で開催されています。小津記念館も蓼科にあります。

だちょうさん、こんにちは

「無藝荘」「小津の散歩道」・・蓼科は監督ゆかりの地ですよね。ぶらり散歩してみたいです。
この映画祭のことは知りませんでした(さっそくHPを見てみました)。趣のありそうないい催事ですね。
最近「秋刀魚の味」を久しぶりに見直したんですが、チョイ役だけど重要な岸田今日子さんがよかったです。

No title

こんばんは

 私は「東京物語」が印象的でした。
 それにしてもこのようなアルバムがあるのですね。youtubeで聴きましたが、斎藤高順さんのお名前を初めて知りましたが、昔よく聴いたなあと錯覚させるような懐かしいメロディですね。

mikitaka08さん、こんばんは

どこか懐かしさがある、という感覚はフランク・プゥルセルオーケストラあたりと似通った要素があるのかなあと、そんなこと思いました。

あまりにも早い死でした

小津が60歳で死んだことを賛美するような言説がありますが、私は完ぺきな間違いだと思います。
60で死ぬとは、明らかに生活習慣病の結果です。

戦後の彼は、朝から酒の匂いをさせて大船に来て、昼は黒ビールに卵を落としたもの、夜は宴会、そしてタバコも吸っていたのですから、ガンになるのは当たり前です。
でも、問題は、なぜ彼がそんなに酒に溺れていたかです。
ある時、「先生はなぜそんなに酒を飲むのですか」と若いスタッフが聞いたとき、
小津は「こんなくだらない映画、酒でも飲まなくては撮れるか」と言ったそうです。
戦後の名作群も、彼には不満だったのだと私は思うのです。

さすらい日乗さん、こんばんは

「小津調」なんてのは便利で都合のいい言葉と思いますが、あの一分の隙もない静かな構図と背中合わせに最期まで不協和音が鳴っていたのでしょうか。久しぶりにまた観たくなります。

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