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イーノ 『テイキング・タイガー・マウンテン』

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イーノ『テイキング・タイガー・マウンテン』 1974年リリース

聴いたのは75年の『アナザー・グリーン・ワールド』が先でした。「イーノはいつ聴いてもいいのー」という駄洒落があった頃です。さすがにイーノのことをエノという人はもういなかったと思います。
で、前作の『テイキング・タイガー・マウンテン』もその頃聴いたんですが、この型にはまらない気ままなセンスがよくわからなくて何度か聴いておしまいでした。

ところが78年に素晴らしくヘンテコなディーボの名作『頽廃的美学論』を世に送り出し、イーノのプロデュース業はスゴイ、となるわけです。
余談ですが、勢いに乗ったディーボは早速来日していきなりの武道館公演。かなりのディーボ信者が見物に出向いて館内は「♪We Are Devo!」の大合唱となりました…、いや、ちょっと大袈裟か。

でもまあそんなところで『テイキング…』を引っ張り出してまた聴きはじめて。そしたらなんということでしょう、イーノのエッセンスがそこらじゅうに散らばってる大変ユニークなアルバムであった、ということがやっと少しはわかるようになった次第です。

この一風変わったアルバムタイトルは(知ったかぶりですが)、中国の古典劇『智取威虎山(ちしゅいこざん)』から頂戴したという。なのでオリエンタルムードがチラホラ。『タイガー・マウンテン』という入山したら最後、二度と帰ってこれないような空想冒険活劇的な響きも実にイーノっぽいですね。
ジャケットデザインも秀逸。アナログ盤だと雰囲気あるんですが、地図に載ってない国の妖しい土産物みたい。並んだイーノの顔で駒を進めるいつまでたってもアガれないボードゲームにもみえる。

中身は不思議な明るさのある奇妙な10曲。
特に狂騒的な「サード・アンクル」が有名でしょうか。フィル・マンザネラの貢献も大きいアルバムですが、初期ロキシーのポップな魅力がまだ残ってるファンタスティックなイーノ。
いつものメンバーに加えてイーノ好みのポーツマス・シンフォニア(楽器が弾けない素人学生で構成したオーケストラ)も参加。
「The True Wheel」の歌詞で「♪We are the 801」って歌ってる。
イーノ、フィルらで結成したアンビエントからヘビメタまで演ってしまうスーパーエキセントリックバンド「801」のイメージはこの頃から出来上がってたんですね。

ラストのタイトルナンバーは次作『アナザー・グリーン・ワールド』の岸辺を望みながら、静かにゆっくりと近づいていく。

COMMENT

No title

こんばんは。
やはりイーノはロック期のサウンドがストレンジ・ポップでいいなと思いますね。
アンビエントを始めた頃までは、先駆者としてスゴっと思ってました。
90年代以降のイーノに思い入れはなくなってしまいましたが…。

KSBCさん、こんばんは

わかります、その感じ。
U2のプロデュースをした頃から興味が薄くなってしまったんですが、それでもやはりイーノの音っていいなあと思うことが度々あって…。
まあいつも結局は初期の4作に戻ってしまうんですけどね。

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