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Author:ポタリング
少し古い70年代頃のロック中心のブログです。
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ハルモニア&イーノ'76 『トラックス・アンド・トレイシズ』

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ハルモニア&イーノ'76 『トラックス・アンド・トレイシズ』 
長くお蔵入りだった音源で、97年に初CD化、2009年に未発表音源(3曲)を加えて再発。

ジャーマンエレクトロバンド、ハルモニアとイーノのコラボ。
ハルモニアは二人組のエレクトロバンド(クラスター)にノイ!のミヒャエルローターが加入したバンド。そこに好奇心旺盛なイーノがやってきた。
音はだいたい想像通りで、牧歌的で浮遊感あるミニマルなサウンドスケープが展開される。

ジャッケットにあるように制作は1976年。76年というあたりが興味深く、イーノは二大傑作『Another Green World』と『Before and After Science』の間、77年のデヴィッドボウイ『LOW』のキーパーソンとしての参加もたぶん決まっていた頃。

アルバムは全12曲、歌はほんの少々。ほとんど即興的に作業を進めたらしい。実験音楽のような素材を集めた感じの曲がぞろぞろ。途中眠くなりそうなところもありますが、そこを通り過ぎるとまた別の風景が現れるような64分。

2年ほど前にイギリスの大手新聞ガーディアン誌で、「イーノのベストソングTOP10」というユニークな記事が掲載された。
イーノの楽曲から10曲選ぶなんてさして重要ではないことと承知の上で、かつ選者の気分次第とも思えますが、これがなかなか個性的なベスト10で、そこでこのアルバム冒頭の「Welcome」が何故か選ばれてました。

ティンパンアレー 『イエロー・マジック・カーニバル』

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ティンパンアレー『イエロー・マジック・カーニバル』1980年リリース

ティンパンアレー系(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆、佐藤博)の楽曲をセレクトして、小林克也さんのDJでつないだ企画盤。
ずっと未聴でしたが、最近はじめて聴きました。

<曲目>
【A面】イエローマジックカーニバル~北京ダック~絹街道~蝶々さん~香港ブルース~“Sayonara”,The Japanese Farewell Song
【B面】チャタヌガチューチュー~砂の女~ソバカスのある少女~1000ワットの恋人~ジャクソン~Hong Kong Night Sight

前半は細野さん、後半は鈴木さんから松任谷さんへ。聴き馴染んだ曲ばかりで特に発見はありませんが、そこに小林克也さんの名調子が加わります。
DJ小林氏の声が曲にかぶさりながら進む構成が面白く、いきなり70年代にタイムスリップして当時のFM放送をそのまんま聞いてるような雰囲気。クルマで流すBGMとしても良さげな選曲です。
ラストはユーミンも後にカバーした「Hong Kong Night Sight」でオシャレにお開き。(YouTubeに46分フルでアップされてました)

さてところで、毎年恒例となった3月の大瀧デーにいよいよライブ音源の登場となりました(初回限定盤はCD+DVD)。
こっちはまだ聴いてないのですが、もうしばらくは「聴かない楽しみ」みたいにとっておこうかなと。
音、けっこういいらしいですね。
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井上堯之 『Water Mind』

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井上堯之『Water Mind』 1976年リリース

43年前のアルバム。でも通して聴いたのは90年代頃でした。当時は90年以降の音楽がどうにも物足りなく思えて、ずっと未聴だった古いやつを和洋何でもいいからと聴き漁っていました。
そんな時、井上堯之さんのファーストソロ『Water Mind』を聴いたのですが、とてもまじめでいい人な感じのアルバムで、ビートルズへのリスペクトも詰まった昭和ロックの良盤という印象でした。

一曲目が、せつなくやるせない名曲「I STAND ALONE(一人)」
作詞は今や個性派俳優としての方が売れてる岸部一徳サリーさん。この曲は70年代の人気ドラマ『傷だらけの天使』の最終話「祭りのあとにさすらいの日々を」の挿入歌として決定的な場面で流れてきました。
ドラマで使われたのはデイヴ平尾さんが歌う「一人」でしたが、どちらも甲乙つけがたい出来です。

しかしいよいよ「平成」のカウントダウンがはじまった今日この頃に、再び『Water Mind』を聴きなおすことになるとは思いもしませんでした。
(2017年、リマスター版再発)

細野晴臣 『HOCHONO HOUSE』

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細野晴臣『HOCHONO HOUSE』 2019年3月リリース
Produced & Mixed by Haruomi HoCHOno

ニューアルバムは46年前、ベルウッド時代のファーストソロ『ホソノハウス』のリメイク盤。アルバムタイトルは『ホチョノハウス』。
ラジオで「難しい作業になった」と話していたのを聞いて、これは早く聴いてみたいと。

『ホソノハウス』は70年代の名作群『トロピカル三部作』に比べると聴いた頻度は少なかったです。で、今回このニューアルバムをより楽しもうと思い立ち、というほど力んだ話ではありませんが、久しぶりにオリジナル『ホソノハウス』を毎晩のように聴きなおし、地味に密かに気分を盛り上げていました。
細野さんは昔のインタビューで『ホソノハウス』を「習作の時代」と言っていたと思います。それでも多くの細野ファンが推す原点のようなアルバムでした。

『ホチョノハウス』は全11曲の36分。75年のライブ音源を含むすべてがリメイクですが、曲順がすっかり逆転して「相合傘」ではじまり「ろっかばいまいべいびい」に辿り着きます。なので2番手で早くも大好きな名曲「薔薇と野獣」がでてきました。
続きは聴いてのお楽しみというところですが、手作り感いっぱいの楽しいアルバム。歌詞カードに今回も細野さんのなるほど的な全曲コメント付き。
CDプレイヤーには、しばらく『ホチョノハウス』が置きっぱなしになりそうです。

IN HOAGLAND

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IN HOAGLAND 1981年リリース

ホーギー・カーマイケル生前最後の録音として知られるアルバムで、リリースが81年の夏。カーマイケルは同じ年の12月にお亡くなりになった、82歳。
この「IN HOAGLAND」はたまたまレコード盤を持っていて、アルバムの内容はあまり気にかけず、タワレコでこのお洒落なジャケットを一目見てジャケ買いしたのを憶えています。今は貴重盤のようでずんぶんと高値が付いてるようです。

中身はジョージー・フェイム&アニー・ロスがよく知られるカーマイケルお馴染みの名曲をゴージャスにミュージカル風に歌います、というもの。
メインはジョージー・フェイムでプロデュース、アレンジも担当。それまでジョージー・フェイムは名前しか知らず、ここではじめて聴いたようなものでした。
カーマイケルは本日のスペシャルゲストみたいな感じに登場。「ロッキンチェア」をサラッと歌います。終盤にカーマイケル自身による「お話しのコーナー」もあります。
忘れたころに聴くくらいなんですが、忘れないようにそばに置いておきたいと思わせるアルバムのひとつです。

1. The Old Music Master
2. Hong Kong Blues
3. Georgia On My Mind
4. One Morning In May
5. My Resistance Is Low
6. I Get Along Without You Very Well
7. Rockin' Chair
8. Drip Drop
9. Stardust
10. Up A Lazy River
11. Two Sleepy People
12. Hoagy's Help (Spoken)
13. Hoagland

スリッツ 「Cut」

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スリッツ 「Cut」 1979年リリース。

もう40年も前のアルバム。「Cut」はレゲエ・ダブに影響を受けた女性パンクバンド、スリッツのデビュー作で最高傑作。
B級ホラーのような衝撃的なジャケ。このイメージが強烈すぎてリリース当時はパスして聴いてませんでした。なのでずっと後追いでの愛聴盤、…いや、愛聴ってほどでもありませんが…、でも何時聴いても文句無しにカッコ良く、こんなこと言うと引っ掻かれそうですが、とても明るく健康的で微笑ましい。自然に囲まれたスタジオで制作されたというのもなるほどと頷けます。

プロデュースはレゲエのみに留まらず、ニューウェイヴ界でも一目置かれた大親分デニス・ボーヴェル。
ほとんど舵取りはデニスのセンスにお任せだったと思われますが、みんなで和気あいあい、只今仲良く合宿中みたいな雰囲気がいい。
ボーナストラックでシングルB面に収録されたマーヴィン・ゲイの「悲しいうわさ」が入ってて、これまたとてもいいカバーです。

ボーカルのアリ・アップは若くして人生を駆け抜けてしまったけれど、自由奔放という言葉がこれほど似合うアルバムは探してもなかなか見つからないと思います。

ブライアン・エリオット 「BRIAN ELLIOT」

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ブライアン・エリオット「BRIAN ELLIOT」 1978年リリース

ブライアン・エリオット唯一のソロ。
知る人ぞ知る、というより知ってる人も忘れてしまったAORの佳盤。
それでも日本盤が再発されたりしていたので、たまに聴きたくなるという人が少なからず、というか非常に少ないと思いますがいらっしゃることは確かなようです。
また、86年のマドンナの大ヒット「パパ・ドント・プリーチ」の作者としてブライアンエリオットを知った方も多かったのかもしれません。

最初でたぶん最後のソロ作は、初期のルパート・ホームズと同じくとても裏方さんぽいAOR。全10曲、全てオリジナルで明るくポップでスウィート。肩の力を抜いたリラックスアルバムです。
参加ミュージシャンはLAの超一流どころが多数集結。
曲ごとのクレジットが無く詳しくわかりませんが、ギターだけでも5人。ラリーカールトン、リーリトナー、ジェイ・グレイドンらが名を連ねる。特にグレイドンはスティーリーダンの「ペグ」のレコーディングで厳格極まるテストに合格して一躍名をあげた人で、薀蓄好きのロックファンがつい語りたくなるギタリスト。

シングル向きの曲が並んで、とりわけバックボーカルの女性陣が素晴らしくキュート。エリオットの楽曲に花を添える。
バックボーカルの中には、2017年に惜しまれつつも天国にいってしまったヴァレリーカーターがいます。
多くのミュージシャンに愛されたヴァレリーでしたが、このアルバムに於いてもヴァレリーは、バックボーカルを担当する一人のスタジオミュージシャン以上の大きな存在だったのでは、と思われます。

チャック・マンジョーネ 「フィール・ソー・グッド」

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チャック・マンジョーネ「フィール・ソー・グッド」 1977年リリース

フリューゲルホルン奏者、チャック・マンジョーネ。
その昔のフュージョンブームにはあまり食指が動きませんでした。熱心に聴かないうちにブームは去ってしまいましたが、それでも懐かしさ漂うのが「フィール・ソー・グッド」です。

当時の人気はクルセイダーズやジェントルソウツ、それとスタッフやウェザーリポートあたりでしょうか。そこらへんを野次馬的に聴いていると、チャック・マンジョーネは8番手くらいにスタンバイしてたような。
タイトルナンバーはこのジャンルとしては異例のヒットだったと思います。
マツダサバンナRX7のCMにも使われたり。まあこれに限らずあの時代のクルマのCMは選曲が上手かったですね。クルマのデザインも抜群にいい時代でした。

そんな「フィール・ソー・グッド」ですが、当時はニューウェイヴに巻き込まれていたこともあって、こんなソフトでメロメロな音楽ってのはこの先どうなるんだろうかと。なんて言いつつも本心ではイイ曲だなあとも思っていたのですが。
…で、古い忘れ物を思い出したかのように「フィール・ソー・グッド」を何十年ぶりに鳴らしてみました。
アーバンチックな心地良さは当時と変わらず、というかそれ以上。
こんな風な、ちょっとした息抜きになる音楽が昔は日常の中に在りましたが、今はめっきり少なくなりました。こうなったらもう自分でかけちゃうしかないですね。
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